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→♂♀←_no.32_2021:山雀の分化関連、幾つか

2021-06-08 21:06:37 | 今月のお薦め_XX.20XX
山雀から受ける印象は
◇好奇心>慎重
◇ユーラシアの方に似てる色合いのカラ類がいない気がする
◇好きな範囲にいてくれるなぁ
などで(遺伝子的に)いつ位から分化していると
考えられているのだろうと、たまに思っていたので
時間軸で探る日本の鳥 復元生態学の礎 築地書館

遺伝子から解き明かす 鳥の不思議な世界 一色出版

なんてタイトルの本にガラにもなく手を伸ばし、索引でヤマガラを引き、

第2章遺伝情報から俯瞰する日本産鳥類の歴史
3日本列島における鳥類の系統地理学
-3近縁な系統がユーラシア大陸に分布していない鳥類

第6章分子系統から解き明かす琉球列島に固有な鳥たちの起源
8.見過ごされていた固有種
近辺から自分の関心事だけをググっと圧縮すると

近縁な系統がユーラシア大陸に分布していない鳥類の一つ
山雀は亜種および近縁種は亜種山雀を除きすべて島嶼に生息の
庭園にある飛び石を歩くように分化(飛び石状stepping-stoneモデル)、

ある遺伝子の比較の仕方では
◇オリイヤマガラ
◇ヤマガラ、オーストンヤマガラ 
遺伝距離1.2%で

◇オリイヤマガラ、ヤマガラ、オーストンヤマガラ
◇タイワンヤマガラ
遺伝距離4.2%で

◇タイワンヤマガラ、オリイヤマガラ、ヤマガラ、オーストンヤマガラ
◇シロビタイガラ
遺伝距離4.5%で
分化してから、それぞれこの差異の距離に相当する歳月程度経ていると推測、

フィリピンから台湾、琉球列島、そして日本列島へ島伝いに移動していき、
移動した集団が移動元の集団から遺伝的に分化(台湾からフィリピンへの移動も否定できない)、
また、日本の山雀と遺伝的に変わらない朝鮮半島の山雀の分布は
日本列島から朝鮮半島への移住と考えるのが妥当とあった(と解釈したが読み間違っていたらごめんなさい)。

緑地を歩いていると他の鳥より随分と分かり易く顔を出してくれる印象がある山雀、
野鳥との付き合い方のベースがしっかりしている欧米圏で繁栄しててもおかしくない気もしてたが
推定されているヤマガラ属の経緯で腑に落ちた気もした。なんせ、鳥への関心歴が浅いので今後も気にかけ続ける予定!

(今回のような読み方における)双書を合わせて気になったのが
◇目白や鵯もフィリピンに近縁な系統が分布し、日本列島から朝鮮半島へ進出した可能性
◇四十雀、日雀、小雀や青鵐、黒鵐のそれぞれ分岐した頃
◇和文索引ヤマガラとミヤマガラスについて
などでした。繰り返しますが鳥への関心歴が浅いので今後も精進です。

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