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→♂♀←_no.30_2020:そして、そのとき

2020-06-20 21:09:25 | 今月のお薦め_XX.20XX
そして、そのとき_北宇治高校吹奏楽部のホントの話_四 武田綾乃 宝島社文庫

「本っていうか、文字ならなんでも? 活字中毒みたいなもん。でも、こういう話できるのってうれしいわ。高校のころはあんま読書する友達おらんかったから。うち、伊藤杏子っていうねんけど、自分は?」
「斎藤葵」

大学の入学式が終わって(靴ずれして踵がやや痛かったので)、ベンチに座っていた葵は同じ(大学の)文学部一年で奇しくも秀塔大附属高校の吹部(ペット)出身の杏子から声を掛けられたところ。
作者の権限とはいえ、なかなか数奇な出会い。彼女たちの読書談義のつづきを期待(するのは難しいかな)。

・・・・・・
「晴香」
「葵やん。ビックリ、こんなところで会うなんて」

今は多少増えているかもしれませんが、吹奏楽のクラブ・サークル・団がある大学って小中高に比べると少ない印象(。定演の回数がそれほど大きな数字でない大学吹奏楽団体は20世紀末以降に発足かも)。一昔前まで、大学の音楽サークルと言えば、オケか軽音って感じだったから(。一方で応援団の楽団がある。そうそう軽音的にギタ・マンやフォルクローレなどなど存在。いろいろ推察すると相互関係もあるような、ないような、あるかな)。
てな背景もあってか、バリサクとテナーサックスの再会が叶って良かった。これまた作者権限かもしれませんが短編集ってこういう部分を読めるから嬉しくなる。

熱い夏などもう少し書きたいからつづくかも)


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