「小説ルービックキューブの揃え方_船旅編」001を書いてます01
※チャット上で日本語フォントが使える環境ではないが便宜的に日本語表記にしています。
駄目モトの仕掛けに食いついてくれた(わっ、下品な言葉が浮かんじゃった)のだから本来、シメシメと思いそうなものだが、唐突な連絡に極東に平凡な日常を繰り返していた乙女はすっかり慌ててしまった。だからといって、慌てていることを隠す必要はないはずだが、隠そうとする自覚あり。そのためにしおらしく振る舞おうとするのが、どうすることがしおらしいか分からず、1周して慌てているだけだったりする。でも、頭の中で自分の気持ちと切り離してルービックキューブの揃え方の説明の初めをどのように説明すべきか分かってきた気がしたので、キーボードを叩き始める。チャットなので、すぐに返事がくる。何とか、やり取りは開始され、説明に集中することで落ち着くことができそうな気がしてきた。
基本、乙女の先輩が船上で出会った男の子がルービックキューブを持ち、
その横で先輩が男の子が両親から使用を許されているパソコンを使って乙女とチャットをしている。
乙女:ルービックキューブを持ってください。
先輩:(男の子が)持ちました。
乙女:正面にある面の中心の色は何色ですか。
先輩:中心って?。
乙女:どの面にも縦に3つ、横に3つ、ほぼ正方形といっていいかしら、9個の四角が並んでいます。
別の言い方をすれば、1つ四角形を(4隅とその間に1つずつの4つの計)8個の四角形に囲まれた状態です。
先輩:3×3あるいは1を囲む8、うん。そうなってる。たまにルービックキューブで3×3何て言葉を耳にするけど、1つの面を構成している9つ四角のことを表現していたんだね。8つに囲まれた1つと言う表現は耳慣れないけど中心の四角が分かりやすくなる、お尋ねの色はredです。
乙女:手前の中心はredね。今、(1番)上の面の中心は何色ですか。
先輩:green。
乙女:先輩、それでは向かって右の面の中心は何色ですか?。
先輩:blue。ちなみに左はvioletとindigoのグラーデション。
乙女:ありがとうございます。正面の赤の反対側、一番向こうの面の中心の四角の色は何色?。
先輩:orange。で真下はyellowだね。
乙女:6つの面の中心が分かりました。ありがとうございます。
ローマ字で丁寧気味な文字を打っている状況におかしくなると同時に、説明と言う形で先輩と自然に会話をできるのが楽しい。
乙女:一度、適当に回してみてください。適当なんていわれると、やり辛いか、そうですね、10数えながら何回かいろんな方向へ回してください。で、そのあと、(中心にある)redを正面に向けてたら、教えてください。
少年は数えながら、ガチャガチャ回し、正面にredを向けたことを男に合図する。
先輩:むけたよ。
乙女:(奥の面を除いた)上下左右のどこかの面に greenがあると思いますので、red正面のままgreenを上にしてください。そうすると、さっきと同じように右にblue、左にvioletとindigoのグラーデション、下の面の中心にはyellowで奥の面(の中心)はorangeになっていることを確認してください。
先輩;(さっきの色の配置も)そうだったっけ。
乙女:先輩は(直)前のチャットの痕を見直せば確認できると思いますが、彼(男の子)には、もう一度、確かめてもらった方が納得しやすいかも。
先輩は男の子に、今の位置関係を覚えてから、もう一度、乙女から言われ操作をやってみるように促し、チャットの履歴で色の配置を確かめ、彼女の指摘通りだったので、おおっと言う感じになったころ、少年も操作を終え、パソコンの画面を覗いてきたので、男性陣揃って納得で先輩はキーを叩く、
先輩:本当だ、そうか、面の中心の位置関係は保たれるわけだ。
より正確には6面が揃った状態における各色の相対的な位置関係はいつでも同じである。このルービックキューブにおける6面完成の状態とは手前にred、上面をgreenにしたら、必ず右の面はblueなのである。右の面にvioletとindigoのグラーデションなど他の色が揃うことはないのである。
付け加えれると揃うに限定しないすべての状況において中心の四角に限れば、redの反対側の面の中心の四角はorangeで、blueの反対側はvioletとindigoのグラーデションで、greenの反対側はyellowなのである。中心がredの面の上下左右の面の中心にorangeが来ることはなく、blueとviolet・indigoのグラーデション、greenとyellowについても同じことが言える。気づいてしまえば当たり前のことを今までまったく考えなかったことに先輩は、ちょっとした悔しさを感じつつもルービックキューブという立体パズルに親近感を覚える。そのせいか、自然と
先輩:高校の時の光学異性体の授業を思い出す。
とキーボードを叩いた。
乙女:先輩って、高校の時、化学を選択したのですか。あっ、生物でも出てくるか。あれ、物理でも習うっけ?。
先輩:大学入試共通試験の理科の有効科目は一応、化学。高校の時の選択は、化学と生物でどっちも似たような(低めの)点数だったけど、……。
少年の次の工程を求める視線に気づいた先輩は
先輩:やばい、友達(男の子)を置き去りにしちゃった。次に何をすればよいか?。
乙女:位置関係を理解したところで、きちんとした1面を揃えましょう。
先輩:きちんとした1面って、きちんとしていない1面があるみたいだね。
乙女:便宜的な表現ですけど、きちんとしていない、きちんとしたの区別をする定義はありますよ。先輩やお友達って1面は揃えられますか。
先輩は男の子に1面を揃えられるか尋ねると、できるということだったので(先輩が揃えられるか定かではない)
先輩:彼(男の子)は揃えられるって。
乙女:それでは、揃えてもらうよう伝えてください。揃ったら、教えてください。
男の子が1面を揃える様子の描写は割愛する。この後、乙女が説明する、きちんとした1面の揃え方が包括してしまうから。一方、乙女は男の子が一面を揃えるのに多少時間がかかるだろうから、トイレに行っておくことにした。
東:ブレイク。5分以内に戻ります。(つづく)
「技術wo盗め」シリーズi最強戦艦誕生!001を書いてます01
「滅多なことで技賊以外の仕事を請けちゃならない」という訓えが代々伝えられている。
技術に限らず、盗みを生業とする非道な輩は、いつ裏切られてもおかしくないから、
依頼者お望みの技術を渡すまでは裏切られないのが第一、第二に技術盗みで最も大掛かりな
仕掛けを要する技賊の専門性を大事にしろっ、ということらしい。尤も、第二も裏切りへの警戒が含まれている。
だが、何代にも渡って付き合いがあるクライアントということで、らしからぬ依頼を引き受けることにした。
長い付き合いと言っても、現(比較的若い)船長になってからは初めての指名である。盗みが大規模に成りがちな
技賊の仕事におけるお得意様の次の依頼が代をまたぐのは珍しいことではない。
ちなみに、依頼先の代表も代替わりしているらしく、実質、初顔合わせと言うわけで、繰り返しだが欲ある話の類だ。
らしくない仕事内容というのは 潜伏した人間の回収である。
ある(大型宇宙)船に密航している男が目的の情報を得た段階で船を脱出をする、その手伝いである。
例外はあるだろうが技賊の乗る船には共通の備え、充実した対電子戦の環境が施されていると言われている。
圧倒的な火力を持っていれば話は違ってくるかもしれないが盗み先に宙船なり近づく必要がある技賊にとって、
相手に正確な情報を一切与えたくないのは頷ける、というか生命線である。
但し、電子戦の対策手段は船によってずいぶん特徴的だ。よくある対電子戦環境では対策を打たれる易い。
(つづく)
その他に気になっているけど調べるまでには至らないことについて書いていく予定。
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041、
040、039、038、037、036、035、034、033、032、031、
030、029、028、027、026、025、024、023、022、021、
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010、009、008、007、006、005、004、003、002、001
※チャット上で日本語フォントが使える環境ではないが便宜的に日本語表記にしています。
駄目モトの仕掛けに食いついてくれた(わっ、下品な言葉が浮かんじゃった)のだから本来、シメシメと思いそうなものだが、唐突な連絡に極東に平凡な日常を繰り返していた乙女はすっかり慌ててしまった。だからといって、慌てていることを隠す必要はないはずだが、隠そうとする自覚あり。そのためにしおらしく振る舞おうとするのが、どうすることがしおらしいか分からず、1周して慌てているだけだったりする。でも、頭の中で自分の気持ちと切り離してルービックキューブの揃え方の説明の初めをどのように説明すべきか分かってきた気がしたので、キーボードを叩き始める。チャットなので、すぐに返事がくる。何とか、やり取りは開始され、説明に集中することで落ち着くことができそうな気がしてきた。
基本、乙女の先輩が船上で出会った男の子がルービックキューブを持ち、
その横で先輩が男の子が両親から使用を許されているパソコンを使って乙女とチャットをしている。
乙女:ルービックキューブを持ってください。
先輩:(男の子が)持ちました。
乙女:正面にある面の中心の色は何色ですか。
先輩:中心って?。
乙女:どの面にも縦に3つ、横に3つ、ほぼ正方形といっていいかしら、9個の四角が並んでいます。
別の言い方をすれば、1つ四角形を(4隅とその間に1つずつの4つの計)8個の四角形に囲まれた状態です。
先輩:3×3あるいは1を囲む8、うん。そうなってる。たまにルービックキューブで3×3何て言葉を耳にするけど、1つの面を構成している9つ四角のことを表現していたんだね。8つに囲まれた1つと言う表現は耳慣れないけど中心の四角が分かりやすくなる、お尋ねの色はredです。
乙女:手前の中心はredね。今、(1番)上の面の中心は何色ですか。
先輩:green。
乙女:先輩、それでは向かって右の面の中心は何色ですか?。
先輩:blue。ちなみに左はvioletとindigoのグラーデション。
乙女:ありがとうございます。正面の赤の反対側、一番向こうの面の中心の四角の色は何色?。
先輩:orange。で真下はyellowだね。
乙女:6つの面の中心が分かりました。ありがとうございます。
ローマ字で丁寧気味な文字を打っている状況におかしくなると同時に、説明と言う形で先輩と自然に会話をできるのが楽しい。
乙女:一度、適当に回してみてください。適当なんていわれると、やり辛いか、そうですね、10数えながら何回かいろんな方向へ回してください。で、そのあと、(中心にある)redを正面に向けてたら、教えてください。
少年は数えながら、ガチャガチャ回し、正面にredを向けたことを男に合図する。
先輩:むけたよ。
乙女:(奥の面を除いた)上下左右のどこかの面に greenがあると思いますので、red正面のままgreenを上にしてください。そうすると、さっきと同じように右にblue、左にvioletとindigoのグラーデション、下の面の中心にはyellowで奥の面(の中心)はorangeになっていることを確認してください。
先輩;(さっきの色の配置も)そうだったっけ。
乙女:先輩は(直)前のチャットの痕を見直せば確認できると思いますが、彼(男の子)には、もう一度、確かめてもらった方が納得しやすいかも。
先輩は男の子に、今の位置関係を覚えてから、もう一度、乙女から言われ操作をやってみるように促し、チャットの履歴で色の配置を確かめ、彼女の指摘通りだったので、おおっと言う感じになったころ、少年も操作を終え、パソコンの画面を覗いてきたので、男性陣揃って納得で先輩はキーを叩く、
先輩:本当だ、そうか、面の中心の位置関係は保たれるわけだ。
より正確には6面が揃った状態における各色の相対的な位置関係はいつでも同じである。このルービックキューブにおける6面完成の状態とは手前にred、上面をgreenにしたら、必ず右の面はblueなのである。右の面にvioletとindigoのグラーデションなど他の色が揃うことはないのである。
付け加えれると揃うに限定しないすべての状況において中心の四角に限れば、redの反対側の面の中心の四角はorangeで、blueの反対側はvioletとindigoのグラーデションで、greenの反対側はyellowなのである。中心がredの面の上下左右の面の中心にorangeが来ることはなく、blueとviolet・indigoのグラーデション、greenとyellowについても同じことが言える。気づいてしまえば当たり前のことを今までまったく考えなかったことに先輩は、ちょっとした悔しさを感じつつもルービックキューブという立体パズルに親近感を覚える。そのせいか、自然と
先輩:高校の時の光学異性体の授業を思い出す。
とキーボードを叩いた。
乙女:先輩って、高校の時、化学を選択したのですか。あっ、生物でも出てくるか。あれ、物理でも習うっけ?。
先輩:大学入試共通試験の理科の有効科目は一応、化学。高校の時の選択は、化学と生物でどっちも似たような(低めの)点数だったけど、……。
少年の次の工程を求める視線に気づいた先輩は
先輩:やばい、友達(男の子)を置き去りにしちゃった。次に何をすればよいか?。
乙女:位置関係を理解したところで、きちんとした1面を揃えましょう。
先輩:きちんとした1面って、きちんとしていない1面があるみたいだね。
乙女:便宜的な表現ですけど、きちんとしていない、きちんとしたの区別をする定義はありますよ。先輩やお友達って1面は揃えられますか。
先輩は男の子に1面を揃えられるか尋ねると、できるということだったので(先輩が揃えられるか定かではない)
先輩:彼(男の子)は揃えられるって。
乙女:それでは、揃えてもらうよう伝えてください。揃ったら、教えてください。
男の子が1面を揃える様子の描写は割愛する。この後、乙女が説明する、きちんとした1面の揃え方が包括してしまうから。一方、乙女は男の子が一面を揃えるのに多少時間がかかるだろうから、トイレに行っておくことにした。
東:ブレイク。5分以内に戻ります。(つづく)
「技術wo盗め」シリーズi最強戦艦誕生!001を書いてます01
「滅多なことで技賊以外の仕事を請けちゃならない」という訓えが代々伝えられている。
技術に限らず、盗みを生業とする非道な輩は、いつ裏切られてもおかしくないから、
依頼者お望みの技術を渡すまでは裏切られないのが第一、第二に技術盗みで最も大掛かりな
仕掛けを要する技賊の専門性を大事にしろっ、ということらしい。尤も、第二も裏切りへの警戒が含まれている。
だが、何代にも渡って付き合いがあるクライアントということで、らしからぬ依頼を引き受けることにした。
長い付き合いと言っても、現(比較的若い)船長になってからは初めての指名である。盗みが大規模に成りがちな
技賊の仕事におけるお得意様の次の依頼が代をまたぐのは珍しいことではない。
ちなみに、依頼先の代表も代替わりしているらしく、実質、初顔合わせと言うわけで、繰り返しだが欲ある話の類だ。
らしくない仕事内容というのは 潜伏した人間の回収である。
ある(大型宇宙)船に密航している男が目的の情報を得た段階で船を脱出をする、その手伝いである。
例外はあるだろうが技賊の乗る船には共通の備え、充実した対電子戦の環境が施されていると言われている。
圧倒的な火力を持っていれば話は違ってくるかもしれないが盗み先に宙船なり近づく必要がある技賊にとって、
相手に正確な情報を一切与えたくないのは頷ける、というか生命線である。
但し、電子戦の対策手段は船によってずいぶん特徴的だ。よくある対電子戦環境では対策を打たれる易い。
(つづく)
その他に気になっているけど調べるまでには至らないことについて書いていく予定。
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