URLというtextの羅列
山雀がくる_パターンA_B面
ら
ららら
ららららら
山雀がくる_パターンA_B面
ら
ららら
ららららら
運動不足の僅かでもいいから解消することや親戚の子たちの進学などお願い事をするために週一目安で山というには些か標高が足りないかもしれない緑地に通いはじめる。ありがたいことに緑地通い約三ヵ月?で期待薄だった運動不足解消の効果も(真相は本人たちの努力の賜物である)進学についてのお願い事も成果が得られ、この段階で辞めてしまう選択肢もあったが継続は力なり、願掛け前払いだったかもから少なくともしばらくは続けてみることに。
なので、本日も高くはないけど結構しんどい山登りへ向かう。当たり前だが往路は登りなので目線は上になりがちで、普段は携帯端末に入れた音楽を聴きながら進行方向や樹々がやや開けた場所から見える景色を少し味わう程度。だが、その日は充電を忘れたというか、前回使ったときに停止操作をし損ない再生のままにしていたらしく、端末のバッテリーは残量不足。音楽を諦め、登りはじめる。視線が上向きのまま左右に振れたのだろう、脇の木の枝に止まっている山雀に気付く。
あっとおもった。
二カ月前くらいだったか、断り続けていたので誘われることもなくなったリモート飲み会に参加することになった。既に始まっていたのだが、急に一人抜ける用事ができたらしく、その時のルールでは途中抜けは代わりの誰かを見つけなくてはならず、当然、何人か断られた末、声を掛けられたようで気の毒におもい、セキュリティが高いソフトを使ったリモートだったので、これっきりで受けることに。幸い、冷蔵庫には缶ビールが何本か入っていたので、適当に飲みながら、時々は相槌コマンドを打って、もう一つのディスプレイに趣味のフラッシュ編集をしながらの参加。まあ、普段断り続けているので、その辺りのこちらの失礼も織り込み済みらしくスルーしてくれて、助かった。
そのうち、例の緑地が話題にあがる。なんでも、この辺では昔も今も変わらぬ小学校の遠足における定番の場所らしく、私を除いた三名は地元出身者だったので子供時代のどーのこーのという話題切っ掛けの展開のようだ。織り込み済みスルーのことがなくても、他県から引っ越してきた私のリモート飲み会適当参加姿勢がより許されやすいテーマなので、実は毎週健康づくりでその緑地に登りに行ってるんですよと積極的に会話へ入ることはしないでおく。
で、リモート飲み会の参加者の中で自分にとって、はじめましての異性が一人いて、その方の緑地に関する話が山雀のことであったのだ。何でも小さい頃、同緑地に親と一緒に行ったとき、山雀という小鳥に手から落花生の中身やヒマワリの種をあげたことがあったらしく、その想い出話切っ掛けで先日、姪っ子さんを連れて山雀と戯れたという内容だった。その人のリモート画面にその時の動画をアップしてくれたので、もう一つのディスプレイの方で大きくして見る。
これまで鳥の類に興味を持ったことがない自分にとっても人の手から食べ物をもらう雀くらいのサイズの野鳥はかわいく、映像に癒されてしまい、山雀に著しい関心を覚える。しかし、普段からリモート飲み会を断り続け、途中参加の今日のリモートでもここまで短い自己紹介や適当な相槌程度の参加姿勢、しかも直近に実は毎週健康づくりで緑地に行ってるですと話題に積極的に入る選択肢が頭に過りながら選択しなかった後ろ目たさ、それから、はじめましての異性が外見も話しぶりも好みの感じだったことも加わり、このタイミングで山雀について急に尋ねるのは躊躇われた。
しばらくして、代打を頼んできた知り合いが用事を済ませ、パソコン前に戻ってきた。機能的には五名(はおろか相当人数同時)参加可能だし、相槌程度の参加姿勢のままで構わないからと社交辞令でない感じで全員で引き留めてくれたが退席させてもらう。
それから、リモート飲み会の退席理由にしたフラッシュ編集を中断し山雀について調べ、次の緑地通いの際にはヒマワリの種を詰めた小さなプラスチックケースを鞄の内ポケットに入れて出掛けた。しかし、ネッでト調べた山頂付近の山雀ポイントは先客で盛り上がっていて気後れしてしまう。翌週のときは幸い、誰も餌やりをしていなかったが週末の山頂だけあって、それなりの人の往来があり、なんか恥ずかしい気持ちが顔を出し、以降も、このどちらかの理由で鞄の内ポケットに手を入れる気になれなかった。
てなわけで、ヒマワリの種が入ったプラスチックケースは一ヵ月以上ずっと鞄に入りっぱなし。音楽再生携帯端末の充電切れで(、スマホのバッテリーを減らすのも避けたいし)音楽を諦め、いつもより退屈になる覚悟で登り道へ。視線が上向きのまま左右に振れたのだろう、脇の木の枝に止まっている山雀に気付く。周囲には自分以外いないし、コース途中なので仮に誰か来ても立ち止まりはしないだろう。果たして、腹側がオレンジの小さな鳥もこっちを見てる感じで逃げる気配もない。鞄からケースを取り出し、蓋を開けて種を数粒、手のひらにのせ手を伸ばす。
そういえば、リモートの席で流れる山雀動画にナレーションのごとく素敵な異性の方が(山雀との)ファーストコンタクトでは動かず、そのまま、視線をそらした方が成功する確率が高いらしいって話していたっけ。なので、視線は種をのせた手のひらではなく、山雀が止まっている木と別の木の枝を見る感じ・・・・・・!
手に僅かな重みの増加を感じ、軽くなってから視線を手のひらへ。種の数は減ってて、指先より数メートル先には鳥が飛んで行く後ろ姿。
https://youtu.be/yZVDK8O-JwI
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はじめての山雀の手乗り体験から一週間がたち、緑地に向かう。単に傍の木まで来ているのを気付けなかっただけかもしれないが残念ながら今日は会えなかった。それでも、単調になりがちな山というには些か標高が足りないかもしれない緑地の登り下りで終始、山雀が現れるかもしれないという期待でフル充電された音楽再生携帯端末の再生のスイッチを結局、押すことはなかった。というより、イヤホンを耳にすら入れなかった。だからか山雀には会えなかったが下りきった辺りで緑色の鳩が斜面を突きながら歩き回る様子に気付けた。
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三月最終週
登りで(山雀と同じくらいの)雀くらいの大きさで緑の縞みたいな模様の小鳥が数歩先の道でもある地面をつつきながら歩いてた。それから、尾は長いけど雀よりかなり小さくて白黒の鳥が枝先にみえた。山というには些か標高が足りないかもしれない緑地の頂きで顔に黒の部分が多くて、濃い緑掛かった、腹側に縦の黒筋が入った鳥がツピツピ鳴いてた。また、グ~ンって感じの鳴き声を沢山聴く。下りでも緑の縞模様の小鳥が斜面をチッ、チッ鳴きながら歩いてるの見た。そして、半分より少し手前で枝に止まって、こっちを見ている山雀に気付く。三月最終週
https://youtu.be/90Ni2yTiE94
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四月第一週
山雀と会えた。今回は登りでコース序盤にある最も急なところの途中。四月第一週
https://youtu.be/XZ8U3uKcLhE
山頂で聞き覚えがあるグ~ンって感じの鳴き声がこの前より大きく聴こえるなっと思ったら、それほど遠くない木にタタタと昇っていく、チェッカーフラッグみたいな後ろ姿の小さな鳥を目撃(と思ったらあっと言う間に視界から去った)。
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