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→♂♀←_no.37_2018:時をかける少女

2018-10-02 20:39:48 | 今月のお薦め_XX.20XX
時をかける少女 筒井康隆 角川文庫
時をかける少女 (角川文庫)
筒井 康隆
KADOKAWA / 角川書店

おもしろかった。
恋愛でドキドキした記憶をなくしてしまうかもしれないってのは、オリジナルで既に表現されていたんですね。細田トキカケで初々しい主人公がなかったことにしちゃうっておもしろさに嵌って(texto_20でオフザケしましたが)、オリジナルは、まぁいいっかで読んでこなかったのですが、ごめんなさいです(ソリトンやビーバップ!ハイヒールで拝見してたおもしろさから、作品を読まなくてもいいかなって。以下長々反省文略)。

特殊、特別など稀有な(お涙頂戴や感動巨編)展開が違う方向にも起きる、起きても案外到達地点は変わらない?なんて感想を筒井作品から受けてたけど、お涙頂戴や感動巨編系の展開というか王道のストーリーで見受けられる展開が本当に起こるとすれば、について起こりうる人物群を設け、心理や行動(選択肢など)が不自然にならないよう環境・状況を整える丁寧な作業を緻密に遂行(し、と申しましても、きっと、書き手は呼吸するような感じでスラスラ書いてるんだろう)。そんな作者の賢い香りが、凡人にとって嫌味にもならないくらい誠実で素直で賢明な登場人物達からラベンダーの香りとともに感じられる爽やかな作品。

学習研究社の中三コース65年11月号から高一コース66年5月号で掲載されたとのこと。素敵な恋のお話でもあるし、65年に、ご結婚されているから、もしや筒井さんの奥さまも、ちょっと歳上だったりするのか気になって、ネットで(さわり程度で)調べてみたけど、分からなかったです。
ビーバップ!ハイヒールでリンゴさんから奥さまについて、何やら突っ込まれて(お照れになって)たことがあったし、高清子とその時代を読んだりすると奥さまへの愛情が感じられます。

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