眠れない夜_お面屋たまよし_彼岸ノ祭 石川宏千花 講談社
太良と甘楽の微妙な凸凹ぶりが織りなす年齢と経験以上に達観した雰囲気・立ち振る舞いがシリーズ通しての魅力である。
しかし、このお話の大半を一人で語りつづけるひめさまは年齢だけでなく、(二人とは全く異なる生活かもしれないが)おかれた境遇など経験値の累積は二人の比ではない。何より、二人がひめさまがに感じる雰囲気は経験値の累積量ではなく、それほどの体験をしていながら真っ直ぐな素直な気持ちのまま年を重ねいたことなのでしょう。
そのようなひめさまはひとりだった。偶然見かけたお面屋さんらしき若者に声をかけて、十三歳の頃の妖面に纏わる自らの経験を話してくれたのだ。その様子を思い出し、あの太良が得体の知れない闇色の化けものに胸をぎゅうっと踏みつけられているような胸苦しさを感じ、あしたは曼珠沙華で有名な小杉ヶ原の方を通っていこうと誘う甘楽。翌日、風に揺れる一面の曼珠沙華が自分たちを見送ってくれているようだと二人は感じた、そんなお話です。
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お面屋たまよし 彼岸ノ祭 (YA! ENTERTAINMENT) | |
石川宏千花 | |
講談社 |
太良と甘楽の微妙な凸凹ぶりが織りなす年齢と経験以上に達観した雰囲気・立ち振る舞いがシリーズ通しての魅力である。
しかし、このお話の大半を一人で語りつづけるひめさまは年齢だけでなく、(二人とは全く異なる生活かもしれないが)おかれた境遇など経験値の累積は二人の比ではない。何より、二人がひめさまがに感じる雰囲気は経験値の累積量ではなく、それほどの体験をしていながら真っ直ぐな素直な気持ちのまま年を重ねいたことなのでしょう。
そのようなひめさまはひとりだった。偶然見かけたお面屋さんらしき若者に声をかけて、十三歳の頃の妖面に纏わる自らの経験を話してくれたのだ。その様子を思い出し、あの太良が得体の知れない闇色の化けものに胸をぎゅうっと踏みつけられているような胸苦しさを感じ、あしたは曼珠沙華で有名な小杉ヶ原の方を通っていこうと誘う甘楽。翌日、風に揺れる一面の曼珠沙華が自分たちを見送ってくれているようだと二人は感じた、そんなお話です。
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