巡る思い_お面屋たまよし_流浪ノ祭 石川宏千花 講談社
僅かばかりの悪意や小さな良心が少ないスカラー故に本来のベクトルと違う方向で功を奏す印象のお話。
というか、小さなスカラーのベクトルっというのは本音ではなく、小さな抵抗を作ることで全体の姿勢の安定を計っている紙飛行機の翼の後縁に設けた僅かばかりな上の折り曲げみたい。
折り曲げは決して、進行方向への促進方向ではない、でも、程よい折り曲げがないと機体は放たれて直ぐ大地に戻ってしまう。
決して会おうとしない仁王次と千蔵に忘れさせたくないお甲らの負の感情は小さな抵抗に過ぎず、それぞれを想って穏やかに飛んで行き、静かに着陸する助けになっていて、そのこともお互い何となく分かっている。ただ、小さな抵抗を間近でみてしまった幼い太良には大きな引っ掛かりだし、微調整などきにしない幼い甘楽には素直でない三人の大人の行動は(太良の反応と併せ)まどろっこしかったに違いない。
何もかもを納得したワケではないだろうが師匠たちの話を聞いて、欠けてはならないと強く誓うように思う太良と甘楽の互いを補うような前向きさに感心。虹はある角度(の範囲)でしか見えないってことですかね、我が身を顧みて反省です。
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石川宏千花 | |
講談社 |
僅かばかりの悪意や小さな良心が少ないスカラー故に本来のベクトルと違う方向で功を奏す印象のお話。
というか、小さなスカラーのベクトルっというのは本音ではなく、小さな抵抗を作ることで全体の姿勢の安定を計っている紙飛行機の翼の後縁に設けた僅かばかりな上の折り曲げみたい。
折り曲げは決して、進行方向への促進方向ではない、でも、程よい折り曲げがないと機体は放たれて直ぐ大地に戻ってしまう。
決して会おうとしない仁王次と千蔵に忘れさせたくないお甲らの負の感情は小さな抵抗に過ぎず、それぞれを想って穏やかに飛んで行き、静かに着陸する助けになっていて、そのこともお互い何となく分かっている。ただ、小さな抵抗を間近でみてしまった幼い太良には大きな引っ掛かりだし、微調整などきにしない幼い甘楽には素直でない三人の大人の行動は(太良の反応と併せ)まどろっこしかったに違いない。
何もかもを納得したワケではないだろうが師匠たちの話を聞いて、欠けてはならないと強く誓うように思う太良と甘楽の互いを補うような前向きさに感心。虹はある角度(の範囲)でしか見えないってことですかね、我が身を顧みて反省です。
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