「たにぬねの」のブログ

いつも、閲覧いただき、大感謝!!

分与主義社会から来た男_005

2006-03-19 22:50:55 | 分与主義社会から来た男
分与主義発展の理由!?

☆はじめに☆
分ちゃんはお金のない、貨幣制度のない(間接を含む)物々交換による社会・世界の住人でしたが、ある日突然、私たちの世界に紛れ込んできました。だから、お金とモノを交換するという概念を不思議に思っています。003,004で信ばあと分ちゃんの出会いについて書き掛けですが005ではちょっと別のことを書きます。
笹より
☆はじめに終わり☆


分与主義社会から来た男_004<--001


所得が多い・たくさん稼いだ人が多くの税金を納めることが
労働意欲をなくすものだと政府の偉い人が発言する心境が理解できない。
分ちゃんはそういった。

より多くのヒトにより多くモノを分配することに喜びを感じる社会に
生まれ育った分ちゃんからすればたくさんお金を稼いだ所得のあるヒトが
税金という形でより多くのカネを社会に還元することは喜びに感じるのが普通というだ。
もちろん、私たちだってたくさん稼いで多くを還元したい。と同時に、もし自分が実際たくさん稼いだら、渋々たくさん払うだろうから、現状の高所得者や大企業への優遇は理解できる気もした。以下の分ちゃんの話を聞くまでは。

分与主義社会では資本主義社会の所得、納税にあたる数字として、各個人においてどれだけの分与をしたかが示されるらしい。
また、分与主義社会でも産業革命があり、それ以前の少ないパイを分かち合う時代と比べると十分な量が高品質で供給されるモノ・サービスが歓迎される時代となり、大量生産・消費時代の始まりで、分与主義社会における近代の幕開けであった。
分与な社会が成立したのは太古の農耕の始まりや近代の産業革命のような劇的なブレークスルーに拠るところが大きいとされていた。これに加え、産業革命から100年ほど経ったころ、ある経済学者が興味深い考察を行った。個人においてどれだけの分与をしたかを解析したのである。

産業革命の成功により、一人、特定グループの分与の量がこれまでにない数値を示すケースがたくさん出てきたのだ。
そこで、この経済学者は分与量を基準にその分布を調べた。所得や納税額を基準にその分布(富の分布)を調べたのと同様である。
富の分布にしても、分与に分布にしてもある額、ある量をピークにその人数は減ってくる。私たちの社会にも大金持ちは決して多くなく、(曖昧な言葉であるが)平均的な所得者の数が圧倒的に多いのと同様、分与量が多い人は少なくなってくる。
この分与量の多い人の減少の仕方がベキ則に近似したのである。

分布を考えるとき、指数則、正規分布、そしてベキ則が用いられる。
ベキ則が指数則や正規分布に対して、特徴的なことにその減少の仕方が
一つあげられる。皆さんも手書きや表計算ソフトでそれぞれの典型的な
数式についてグラフ化してみると、ベキ則の減り方が違うことに気付かれるでしょう。

特に、一般に縦軸やy軸で表せる数値が大きいところに対して小さくなっているところです。そのようなところでも指数則、正規分布がどんどん小さくなっているのに対して、
ベキ則は案外数値が大きく、また減少のしかたが大きくないです。

このような傾向が分与量の分布でみられるというのは
たくさん分与する個人、特定グループが意外と多いということです。
分与主義社会ですべての分与量を人口で単純に割った平均分与量に対し、
平均的な生活をしている人が自分たちの分与量が少ないと感じるのは
繰り返しになりますが
たくさん分与する個人、特定グループが意外と多いということです。

どうして、分与量分布の減少の仕方がベキ則に従うかについて
幾つかの考えがあり、その紹介は別の機会に譲りますが
(実は、ただいま、分ちゃんからレクチャー中です。)
まだ、定説は定まっていないそうです。

しかし、この傾向は現在の分与主義社会にも続いており、
どんどん獲得(利益)分かち合っていく分与主義社会が
近代以降、発展していったのはこの分布からも裏付けられると、
考えられているそうです。

さらに、多くを分与することを望むそれぞれにとって、平均的な人が
平均値より低く現れやすい傾向は皆が頑張る流れを生むというわけです。
ここまでは、分与主義社会の話で人のよい人たちの社会が繁栄している
事実を頷かせてくれます。

そして、私たちの暮らす社会ではいかがでしょうか。
よくきく平均所得額が意外と多いなっと思うのは実は同じじゃないかと
思ったのです。この社会でも大金持ちは案外多いのではと。
最近の統計を見つけれなかったのですが

私たちの世界でもイタリアの経済学者パレートが1869年に
富の分布がベキ則に従うことを発見していたのです。
分ちゃんはよく、分与主義社会と私たちの社会とは
基本的に似ている。文明、社会、科学などあらゆる分野の
時間の流れ方に大きく変わらないのも、偶然ではないかもしれない。
みたいなことをいいます。というか、私も思います。

私はむしろ体内時計や地軸など生物、物理、化学などの点が気になります。
それらについてもいずれ。

それにしても、今回のことで税金をどうあるべきか
私自身の中で考え方が変わりそうです。
みなさんはどうでしょうか。

006につづく

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 分与主義社会から来た男_004<... | トップ | texto_010 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

分与主義社会から来た男」カテゴリの最新記事