「たにぬねの」のブログ

いつも、閲覧いただき、大感謝!!

→♂♀←_no.38_2015:愚物語

2016-01-26 20:17:30 | 今月のお薦め_XX.20XX
愚物語 西尾維新 講談社BOX
愚物語 (講談社BOX)
西尾維新
講談社

 フィアスコ、ボーンヘッド、アンドゥの3話からなる一冊。どれも当たり!ってのが(個人的かつ上から目線的でもある)真っ先な感想。というか、続の予告的なページにはネクストな接って書いてあって、ちょっと月日流れてテレビなどで耳にするCMでは「斧乃木ちゃん命懸け」みたいな文言が使ってあったから、どれも斧乃木絡みのお話かもって考えても無理からぬところとして、そだちフィアスコも読むわけだ。

 育さん絡みは全く関わりがないとはいえないかもしれないが基本直接怪異が及ぼさない普通の話としての楽しみ方が残されていると考えていたから斧乃木ちゃんが出てくると、そーゆー楽しみは終わってしまうかぁ、さすがに終盤まで読み進むと育さんだけの話だろうと思いつつ、最後の最後まで分からないという本筋と違うところでドキドキしつつ読み、単純に頑張り屋の育さんが見られて、良かった・面白かった、そだちフィアスコ。同時にそれぞれ独立した三本だろうが判明。といっても、駿河さんや月火さんは怪異話になっても構わないので、あまり意味のない判明であった(ちょっとしたネタバレで済みません)が。
むしろ、戦場ヶ原を介して受け取った老倉からの手紙にニンマリした暦辺りとの時系列・(場合よっては)整合性が気になるところではある。とはいっても、適当ながら阿良々木派よ、と答えてたのでとりあえずオッケー、ということでわざわざ検証する気も起こらず、それより進学先における登場人物たちのキャンパスライフがいよいよ気になるところであるが、今回もお預けってことですなぁ。

 駿河さんの展開に特に興味を持たずシリーズを読んでいたことに加え、第一話のように本筋と違うところでドキドキする要素もないので流し気味で読んでいたが憧れていた暦の生き方に対して、 顔も知らない誰かのために、どこかで迂闊にも失敗しそうな手に負えない誰かのために、いつも戦う愚か者になると心に決める頃には特に興味を持たずにいたことを反省(神原さんが忍を説き伏せたところも反省チャンスだったけど何事も極めれば説得力を持つという理解で済ませたから遅延してしまったぜ)しました。なので、怪異の専門家達が神原を放っておけなかった理由というか運命というか意志というか、その辺が分かるお話。且つ、3つの中で最も零話っぽいと思う。

 で、斧乃木ちゃんが大ピンチとか宣伝で謳われていた第三話。
 とにかく、わせてもらいました。恩着せがましい判断をしないのは感情がないらしい余接らしいっちゃらしいが八九寺さんは肩車してくれた余接に、めちゃくちゃ感謝しているとおもいますから相当寛大なはず、いいコンビ!。


ということで、冒頭でも書きましたが三本ともナカナカな出来、少なくともコンマ話(0.XXX)位は期待しちゃいます。

"→♂♀←"「オススメ」のインデックス

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
«  →♂♀←_no.43_2015:ギルティヒル | トップ | →♂♀←_no.3_2016:嵐の少女 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

今月のお薦め_XX.20XX」カテゴリの最新記事