→♂♀←_no.3_2009:小説 MAJOR〈2〉福岡編

小説 MAJOR〈2〉福岡編 土屋 理敬, 満田 拓也 小学館

映画をみなかったので、書籍で楽しませてもらった次第。

些か穿ったスタンスで鑑賞に望んだ本作。というのも、
私だけでないと思うが物語であるがため、
吾郎にある程度の試練・ハンデを付加・負荷といっていいだろう
「右肩の故障」の設定がある。
従って、その説明にはそれなりの無理が生じるだろう、
そんな穿った見方だ。

それはさておき、十分に楽しい活字であった。
やっぱり、映画を見とけばよかったと思った。

特に茂野英毅が川原で吾郎に前向きに生きていればいくらでも道があることを話してから、サウスポーの提案をする件（くだり）はジーンと来ます。

「…いつもでもスネてっと、ぶん殴るぞ、茂野吾郎！」

然るに、穿った見方をすると損をする出来の良さでした。
とはいえ、やはり大人は若きに無理をさせないように
見守らなくてはいけない、無理するのはフィクションの世界だけにとどめておかなくてはいけない。そう思わせてくれる作品でした。


個人的に
前向きな気持ちの吾郎が福岡の中学でサッカーをしている
秘めた努力のストーリイを描いて欲しい。
映画では、ちょっと有り得ないだろうから
外伝的に漫画かTVシリーズに1篇挿入して欲しい。

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