なんて返事しつつも三つの色の合体が白っぽくなった記憶が浮かんできそうな気もする。そのような自覚できてない脳の流れも虹の本の記憶さんには、やっぱり自動的に分かるらしく
《高校野球のテレビ観戦で大きな電光掲示板のスコア表示が引きからアップになるとき白に表示された『0』に赤、緑、青が見えたことがあったでしょ!》
〈うん。それそれ今、思い出したかった内容。当然、スマホやパソコンやテレビの画面も同じなんだろうけど実感が・・・〉
・・・湧かないと思いかけて、スマホかパソコンかテレビのいずれかの画面に、たまたま付いた水滴からたくさんの色が見えたことがあった記憶と繋がり、
〈そっか、白い光って色の合体なんだね、虹(の本の記)憶さん。今、見ている光は、その逆で解体かなぁ?〉
解体なんて言葉を発したせいだろう、返事を待てなくて、
〈プリ・・・・・・なんか三角形のやつ〉
一筋の太陽の光が透明な物体に入って、いろんな色に分かれる様子って意味の説明が付いていた白(直)線、正三角形、扇状が並んだ写真(の記憶だから誤りがあるかも)が頭の中に浮かぶ。
《それは三角柱のプリズムですね。正三角形は三角柱の上底または下底になります。》
こちらの頭の中で浮かんだ視覚的内容も自動的に虹憶さんに伝わるらしい。ならば、説明も遠慮もなく自分のペースで考えを進めさせて貰おうっと、
〈そうだ、それそれ。虹の本や理科の資料集でプリズムってワードに見覚えがあるよ!
記憶通り、プリズムは日光をいろんな色に分ける、つまり解体したことになるね。〉
《よろしいかと思われます。》
ソフトな丁寧口(というか思考))調に変わったと感じつつ、再び、白(直)線、正三角形、扇状が並んだ写真を思い浮かべ、
〈光が折れて進むのは中一で習った、屈折だよね。どうして、折れるんだっけ?〉
って尋ねながら三角の残りのもう一辺の様子がどうだったか少しばかり気になる・・・・
・・もそれは脇に置く。
《光の速度は空気中では真空中とほとんど変わらないのですが水の中では約四分の三、ガラスでは約三分の二になります。光が空気中からガラスのプリズムへ入る時も出る時も垂直でなければ、進む光の幅が横一線で同時に出入りしないで斜めになっている分、タイミングがズレますから進む方向が変わって角度を変えて進み、折れたように見えます。》
こちらの視覚的思考は虹憶さんに伝わるのに、虹憶さんの思考が視覚的にこちらには伝わってこない。だから、独力で三角柱の側面に先に到達した光とちょっとだけ離れた少し後に到達した光の進みを想像してみる。少し後に到達した光は到達まで同じように進むのに対し、先に到達した光の進む距離は短くなる。間にある光は側面前後の二つのゾーンを通過してるから・・・(なんて遅くなるシミュレーション、続けて三角柱の側面から出ていく光は逆になるから)・・・
〈中一の理科で習った説明と矛盾しない!虹憶さんの説明のおかげで水の中で箸が折れて見える理由を忘れないかも〉
なんて嬉しくなったことを虹憶さんに伝えたらシミュレーションの光の進み方について
《それは高校の理科の教科書の屈折の説明と同じ図になりますね。》
つづく
う~ん、ホイヘンスの原理的なことを自ら思い浮かべている描写、分かり辛いっすよねえ。拙いテキスト表現にもかかわらず浮かんでいる図解的内容は虹憶さんに伝わっているという演出ということで成り立つかもしれないが現実は書き手の実力不足で申し訳ありません。
wikipediaの
三角プリズム
ホイヘンスの原理
にリンクさせていただくとして、ホイヘンスの原理のテキスト化など再チャレンジしたいところでもある・・・・・・
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