山口拓夢・「短歌で読む」シリーズ紹介

哲学者かつ神話学者・山口拓夢の著書を紹介します。

「短歌で読む哲学史」から数首

2025-02-04 08:38:15 | 哲学の短歌
第一作 「短歌で読む哲学史」から数首、紹介します。

古代では、ソクラテスについての一首
「その男自分が無知と知っている その一点で他より賢い」
いわゆる、ソクラテスの、無知の知です。
デルフォイの巫女さんの神託の内容を詠みました。

中世ではトマス・アクィナスの神学です。
「人の知る神の名は有りて有る者で 人の幸とは神を見ること」
神こそが、永遠の存在だと、言っています。
聖書の出エジプト記の神の自己紹介のことばです。

近世からは、ヘーゲルの
「神という精神が自己を顕わして 歴史のなかで展開をする」
人間が神の知恵に近づく旅が、「精神現象学」で書かれています。
逆に言えば、神の方も、歴史や哲学のなかで自分を露わにして行く、ということ。


「人類のそれぞれの地に花開く無意識の美の構造を読め」レヴィ=ストロース(20世紀・構造主義)

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