発見!森のぶ~たん号!

毎日更新を目指しているぶ~たんです。
某社の公式ブロガーに当選を機に、地元密着型のブログをはじめました。

名もなく貧しく美しく・・・人生は残酷で美しい

2011-05-19 11:31:50 | 今日のアンビリーバボー
先日ブログ(初体験!ネットショッピング)で書いたように

大型テレビ(40型)が私の部屋にやってきてから、映画の迫力が違います。

そのおかげか、古い名画を観るようになりました。

先日(5/8)NHKBSプレミアム 山田洋次監督の選んだ~日本の名作100~

「名もなく貧しく美しく」を観ました。

日曜の22時からなので観るつもりがなかったのですが、

冒頭の空襲のシーンからついつい引き込まれて観てしまいました。

お寺の嫁でろう者の秋子が空襲で親をなくした子供を拾うところから始まり、

初めの夫を病気で亡くし、実家に戻ることに・・・。

その後、聾学校の同窓会で知り合った道夫と結婚し

戦後の貧しい時代にまっすぐな心で生き抜いて行く・・・お話。

この映画は夫婦が手話で会話と愛を紡いでいく場面が出色です。



これは駅のホームから夫婦が手話だからこそできるシーン。

実弟の裏切りに大きく傷つき、これ以上夫に迷惑をかけられないと電車飛び乗った妻と

追いかけて隣の車両から、妻に語りかける夫のシーンは

ただ、手話ってこんなにゆっくりだったのと思いながら

日本映画で初めて手話のシーンにに字幕をつけた映画だそうで・・・。

でも、ぶ~たんは夫婦の丁寧なやりとりと思いやる何気ないシーンも

昔の日本人、ろう者の美徳を見るようでいいなと思いました。

聞えない人達に対する差別や偏見も(マイルドに)描かれているし、

妊娠しても産むなと実母に言われたり

聞えない為に泥棒に入られてもわからない、

就寝中に長男を亡くす破目になる

子供が聴こえるのがうれしくて高いラッパをかってしまう等のエピソードは

監督がきちんと聞えない人達を理解して撮ったのかなと、思いました。

愛くるしいベビーフェイスの高峰秀子さんの憂いを帯びた瞳で、

じっと見られたら・・・人気があったのもわかります。

両親の聞えない障害を受容した次男と貧しいながらようやく・・・と言うところで

衝撃のラスト

どうしてこんなラストにしたのか?

ぶ~たん、

でも、このラストでなかったらブログに書かなかっただろうけど・・・


3.11の東日本大震災で、

ぶ~たん達、日本人は知りました。

日々の生活が本当は奇跡のようなラッキーの連続だったのだと。

善き人、善きおこないをした人でも、無残に人生を断ち切られることを。

だから、毎日悔いのないように生きること

お互いを思いやって、かばい合って生きること

時に人生は残酷でだからこそ美しく命を輝かせて生きること


名もなく貧しく美しく・・・

時節がらもあるでしょうが、メッセージが心に沁みました



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