○ iPhoneで遊覧飛行体験できる「Flyoverツアー」、世界各地の名所を巡る。
標準アプリにはOSの最新機能が反映されるが、気が付きにくい機能も多い。iOS 16を前提に、標準アプリの知る人ぞ知る「レアな機能」を紹介しよう。
マップアプリに搭載されている「Look Around」は、マップ上で周囲を見回せる機能だ。「Googleマップ」の「ストリートビュー」のようなものと言えばピンとくる人も多いのではないだろうか。公園の遊歩道やショッピングセンターの駐車場を抜けるような、徒歩でしか通過できないルートが表示できる場合もある(図7)。
図7、双眼鏡アイコンをタップすると表示が切り替わる。Look Around画面上でスライドすると向きを変え、タップでその方向に進む。
現在地や検索で表示した場所の周辺がLook Aroundに対応していると、画面の左下に双眼鏡のアイコンが表示される。これをタップするとLook Around表示に切り替わり、周囲の様子が小窓で表示される。見ている位置はマップ上の双眼鏡アイコンがある場所だ。Look Around画面上でスライドすると向きを変えられ、タップするとその方向に進む。「拡張現実による徒歩経路」機能とは違い、遠隔地からでも表示可能だ。
Flyoverツアーで名所旧跡を巡る。
マップアプリで都市や主要なランドマークを検索すると「Flyover」ボタンが表示される場合がある(図8)。タップすると検索したエリアを空中から見下ろした3D表示となり、iPhoneを上下左右に動かして見る方向を変更し、画面をドラッグするとその方向に移動する。Flyover画面に「ツアーを開始」ボタンが表示された場合は、タップすることで周囲にある複数の観光名所などを巡る遊覧飛行のように空中を移動する。世界中の多くの都市がFlyoverツアーに対応している。
図8、世界の主要都市、ランドマークを上空から眺める「Flyover」機能を使って周囲の観光地などを遊覧飛行する「Flyoverツアー」が楽しい。
経由地を追加して運転経路を表示する。
マップの経路案内で手段を「車」にすると経路画面に表示される「経由地を追加」をタップすると、経由地を最大14カ所まで追加可能だ(図9)。マップを拡大し、ランドマークをタップして表示される「経由地を追加」をタップしてもよい。任意の地点を経由地にするには、その地点を長押ししてピンを立てれば、ランドマークと同じように追加できる。
図9、移動手段で「車」を選択すると「経由地を追加」が有効になる。追加した経路は「≡」をドラッグして順序の入れ替えが可能だ。
経由地は経路リストの一番下に追加され最終目的地となるので「≡」をドラッグして入れ替えよう。経由地に対応していない交通機関の経路案内でも、「≡」のドラッグは出発地と目的地の入れ替えに応用できる。
残高不足の交通系ICカードをマップアプリ内でチャージ。
マップアプリで交通機関を移動手段にした経路を検索した際に、「ウォレット」アプリに登録されたSuicaなどの交通系ICカードの残高よりも運賃が高い場合は警告が表示される。iOS 16ではマップアプリの中でチャージできるようになった(図10)。警告とともに現在の残高が表示されるので、経路の運賃を確認し、足りない金額を自分で入力した上でチャージする必要がある。
図10、「ウォレット」アプリに交通系ICカードが追加されていると、マップの経路案内で残高不足の警告が受けられ、マップアプリ中でチャージが可能に。
これまでも交通系ICカードの残高不足を警告する機能はあったが、チャージはウォレットアプリに切り替えなければならなかった。これによって後でチャージしようと思っていて忘れてしまうといったミスも減るのではないだろうか。