○ QRコードより情報量は少ないが配置しやすい、長方形の「rMQRコード」とは。
長方形型のマイクロQRコード。高さが従来の約3分の1しかなく細長いため、小型部品や印刷物の余白への配置に適している。数字で361文字、英数字で219文字、漢字で92文字のデータを格納できる。
「QRコード」や「マイクロQRコード」を開発したデンソーウェーブが、新しく発表した長方形タイプのマイクロQRコード。通常のQRコードと比べて、高さが約3分の1で細長い。小型部品の表面などに貼り付けられる。チケットや伝票などの印刷物では、デザインやレイアウトを損なわずに配置しやすい。
rMQRコードでは、最大で数字なら361文字、英数字では219文字、漢字で92文字のデータを格納できる。QRコードが最大で数字7089文字、英数字4296文字、漢字1817文字を格納できるのに対して大幅に情報量は少ないが、最大で数字35文字、英数字21文字、漢字9文字しか格納できないマイクロQRコードよりも情報量はかなり多い。多品目の部品管理や、WebサイトのURL告知など、マイクロQRコードの情報量では不足しがちだった用途にも対応できる。
コードの構成パターンは、従来のQRコードと同様で、QRコードに準じた高速読み取りが可能だ。また、コードの図柄のひずみや汚れに対する誤り訂正機能もある。デンソーウェーブでは、具体的な用途として「小さく細長い形の医療機器・医薬品の個別管理」や「電子部品をはじめとする超小型部品の個体管理」「伝票や帳票における情報管理」「デザイン性が重視されるブランド品」「値札ラベル」などを想定しているという。rMQRコードは、国際規格の「ISO」も取得しており、業務用途からプライベート用途まで幅広く利用されそうだ。