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2024年のスマホとPCを大予測、AI搭載アプリが仕事を大きく変える。

〇 今回は2023年末の特別編として、2024年にビジネスツールがどのように変わっていきそうかを予測してみたいと思う。ひとことでビジネスツールと言っても多種多様だが、その中から僕が得意としているスマホやPCといったクライアント端末の変化を予想していきたい。

「レコーダー」は録音だけではなく要約も。

PCとスマホにおいても、2024年にキーワードとなるのはAI(人工知能)だろう。2023年はAI元年と言える年で、ChatGPTなどのツールが話題になったが、まだ話題先行といった状況だった。2024年からは、実用的に使えるAIを搭載したアプリやOS機能、あるいはそれらから利用するサービスが続々と出てきて、仕事は大きく変わってくるはずだ。

ユーザーに成り代わって書類を作ってもらう――といった使い方だけが仕事を変えるわけではない。個人的にいま驚いているのは、文章を要約する機能である。しかも、会議や電話のやりとりなどの会話をテキスト化して要約する機能が進化している。

PCやスマホではないが、日本では発売前の「PLAUD NOTE」という、ChatGPTと連携するボイスレコーダー端末を少し前に試用した(12月中旬の記事執筆時点でクラウドファンディング実施中)。スマホアプリと連携させて使う製品である。この製品には要約機能があり、それを使ってみて度肝を抜かれた。会話や通話、ボイスメモを録音すると、自動的にテキスト化して要約を作成。さらに、話の内容を解析してフローチャートを作ってくれるのだ。

PLAUD NOTEはAI対応のボイスレコーダーだ
画1、PLAUD NOTEはAI対応のボイスレコーダーだ
 
PLAUD NOTEと連携するスマホアプリの画面。会話やボイスメモを自動でテキスト化(左)。さらに内容を解析して議事録を作る(中央)。話の内容を解析して階層化し、フローチャートを作ることまでできてしまう(右)
画2、PLAUD NOTEと連携するスマホアプリの画面。会話やボイスメモを自動でテキスト化(左)。さらに内容を解析して議事録を作る(中央)。話の内容を解析して階層化し、フローチャートを作ることまでできてしまう(右)。

米グーグルは、スマホの「Pixel」シリーズにレコーダーアプリを搭載している。このアプリには、会話やインタビューのボイスメモを録音し、自動的にテキスト化できる機能がある。僕は日常的に利用しており、執筆業をしている知人にも活用している人がいる。

グーグルは独自のAIである「Gemini」をPixel 8 Proに搭載し始めようとしており、これでレコーダーアプリに要約機能が追加される。また入力アプリのGboardに、「スマート返信」機能が加わる。これらの機能はまだ英語版のみで、Pixel 8にはインストールできないので使えていないのだが、方向性は前述のPLAUD NOTEと同様だろう。

こうしたAIを活用する機能は、スマホを仕事に使おうと考えているユーザーにとっては非常に魅力的だろう。ただここで気になるのは、GeminiなどグーグルのAI機能が搭載されるのが、Pixelに限定されるのか、そうではないのか。前者であれば、中級クラス以上のAndroidスマホはPixelの圧勝となる可能性が高く、業界の地図が変わるほどの影響が出るかもしれないと個人的には考えている。

既に便利に使えているレコーダー機能。これが進化すると、Androidスマホの市場が大きく変わる可能性がある
画3、既に便利に使えているレコーダー機能。これが進化すると、Androidスマホの市場が大きく変わる可能性がある。

「スマホは長く使う」という方向性が明確に。

ここでスマホのハードウエアに目を向けたいのだが、現在は画期的な新機能が搭載できなくなっていると言える。カメラは「おなかいっぱい」という人、あるいはディスプレーの画質や処理性能はこれで十分だという人は多いだろう。そうなると、差別化はアプリやOSといったソフトウエア面に絞られて、その中でポイントになるのはAIになる。

ここ数年、スマホは長く使えることがテーマになってきている。iPhoneもOSの対応期間が長く、長期間使えることを魅力として打ち出している。こうなってくると、当然ながらOSメーカーが強みを発揮する。ということから、2024年のスマホは、iPhoneとPixelがさらに強くなるだろうと予想している。

スマホはPixelとiPhoneが強みを発揮すると予想。個人的に購入しているのも両モデルが多い
画4、スマホはPixelとiPhoneが強みを発揮すると予想。個人的に購入しているのも両モデルが多い。

PCも鍵となるのはAI、ただしスマホと様相が異なる

PCもAIが鍵になってくるだろう。既に米マイクロソフトは、WindowsにCopilotを搭載しているが、WindowsならどのメーカーのPCでも使える。そのためスマホとは違って、メーカーの優劣にAIはさほど大きく影響しないと予想している。

AIのアプリやサービスは、加速度的に数を増やしている。ChatGPTのような使い勝手がやや分かりにくいAIから、誰でも簡単に使えて効率化できるAIまで、多くのサービスが普及してくるだろう。

既に楽曲を自動で作るAIも登場しており、今後権利関係が明確になると気軽に使えるようになるだろう。キーワードを入力するだけで、AIを用いてプレゼンのスライドを作るサービスも登場している。このような画期的なサービスに対して、納得してサブスクの課金をする個人、企業が増えるはずだ。

もう1点PCで注目したいのは価格低下である。2023年は米インテルのN100、N95などの格安CPUが話題になったが、大手メーカーもそろそろ製品化を始めるのではないか。そうなると10万円を大きく切るPCで、仕事をほどほどにこなせるようになる。文教市場でも、より高性能なPCが普及してくるだろう。

インテルの新CPUであるCore UltraもAIに注力したモデルで、今後数年間はAIがパソコンやスマホの進化の鍵を握るはずだ。

ノートPC「CHUWI FreeBook」のN100搭載モデルは、税込み5万円台でMicrosoft Officeなどが普通に使える
画5、ノートPC「CHUWI FreeBook」のN100搭載モデルは、税込み5万円台でMicrosoft Officeなどが普通に使える。

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