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Microsoft Teamsで追加された「共有チャネル」、組織外ユーザーとの作業が可能に。

○ Microsoft Teamsは、複数のユーザーでメッセージを投稿したりファイルを共有したりできるアプリだ。

メッセージやファイルはチャネルという単位で管理可能で、チャネルを作成するときにこれまで「標準」や「プライベート」という2種類を選択できた。2022年9月に「共有」というチャネルが一般公開された。共有チャネルを使うと、チームに所属していない組織内のユーザーや組織外のユーザーとの共同作業が可能になる。今回は共有チャネルを作成し、ユーザーを追加する方法を紹介する。

なお、本連載ではMicrosoft 365 Business Standardのプランで、主にWebブラウザー経由で動作を確認している。Officeのバージョンや仕様変更によって、ここで説明する機能が使えない場合や画面が異なる場合がある。また、最新機能はユーザーによって利用できるまで時間がかかる場合もある。この点についてはご容赦いただきたい。

新たに追加された共有チャネルとは。

Teamsはチームとチャネルで構成されている。チームにチャネルを追加して、チャネルごとに投稿やファイルを管理することができる。例えば、「営業部」のチームに、「営業1課」「営業2課」といったチャネルを複数作成するイメージだ。

チャネルはこれまで、自動的に作成される一般チャネルのほか、標準チャネルとプライベートチャネルを作成できた。標準チャネルの内容はチーム内のユーザーが閲覧できる。一方、プライベートチャネルはチーム内の特定ユーザーだけが参加できるようにするチャネルで、参加するユーザーを選択して追加できた。

Teamsでは各チームに複数のチャネルを作成できる。チャネルごとに「投稿」や「ファイル」などのタブがあり、作成時に標準、プライベート、共有を選択できる
画1、Teamsでは各チームに複数のチャネルを作成できる。チャネルごとに「投稿」や「ファイル」などのタブがあり、作成時に標準、プライベート、共有を選択できる。
 
共有チャネルを追加するには、追加したいチームの「その他のオプション(…)」をクリックし、「チャネルを追加」をクリックする。チャネル名や説明を入力し、「プライバシー」で「共有」を選択して「作成」をクリックする
画2、共有チャネルを追加するには、追加したいチームの「その他のオプション(…)」をクリックし、「チャネルを追加」をクリックする。チャネル名や説明を入力し、「プライバシー」で「共有」を選択して「作成」をクリックする。

新しく追加された共有チャネルでは、チーム内のユーザーのほかに、チームに参加していない組織内のユーザー、組織内のチーム、組織外のユーザーなどを追加して、メッセージの投稿やファイルの共有などができるようになる。

なお現時点では、組織外のユーザーを追加するには、あらかじめ両組織間で「Azure AD(Active Directory) B2B直接接続」を有効にしなければならない。この設定ができるのは管理者のみ。また追加するユーザーは、Microsoft 365でTeamsアカウントを持っている必要がある。B2B直接接続の設定については米Microsoft(マイクロソフト)のWebページを参照してほしい。設定が反映されるまで時間がかかる場合があるので、設定できない場合は時間をおいてから確認してみよう。

MicrosoftのWebページ「B2B 直接接続の概要」

 
表示された画面でチャネルに追加するユーザーを指定する。チームのユーザーやチームに参加していない組織内のユーザーも指定できる。さらに、組織外のユーザーは外部のユーザーとして追加できた。ユーザーを追加したら「共有」をクリックする。外部ユーザーは「メンバー」のままだが、組織内のユーザーであれば、「所有者」と「メンバー」の役割が選択できる。すべての設定が完了したら、「完了」をクリックする
画3、表示された画面でチャネルに追加するユーザーを指定する。チームのユーザーやチームに参加していない組織内のユーザーも指定できる。さらに、組織外のユーザーは外部のユーザーとして追加できた。ユーザーを追加したら「共有」をクリックする。外部ユーザーは「メンバー」のままだが、組織内のユーザーであれば、「所有者」と「メンバー」の役割が選択できる。すべての設定が完了したら、「完了」をクリックする。
 
B2B直接接続は、Azure ADで設定可能だ。両方の組織で設定が必要になる。設定後は、すぐに反映されない場合があるので、時間をおいて確認してみよう
画4、B2B直接接続は、Azure ADで設定可能だ。両方の組織で設定が必要になる。設定後は、すぐに反映されない場合があるので、時間をおいて確認してみよう。

これまで組織外のユーザーと共同作業する場合は、チームに組織外のユーザーをゲストとして追加する必要があった。ただ、共有チャネルでは組織外のユーザーを「ゲスト」として追加できない。チームにゲストとして登録されていても、B2B直接接続の設定をしていない組織外のユーザーのメールアドレスを入力した場合は認識されない。共有チャネルの選択時にもその旨が表示される。

共有チャネルは、現時点では、組織外のユーザーをゲストとして追加することはできなかった。組織外のユーザーはB2B直接接続したら認識できるようになる。なお、チャネル作成時の「プライバシー」の右側にある「!」クリックすると、ポップヒントが表示され、「共有」ではゲストはアクセスできないことが確認できる
画5、共有チャネルは、現時点では、組織外のユーザーをゲストとして追加することはできなかった。組織外のユーザーはB2B直接接続したら認識できるようになる。なお、チャネル作成時の「プライバシー」の右側にある「!」クリックすると、ポップヒントが表示され、「共有」ではゲストはアクセスできないことが確認できる。

共有チャネルのユーザーを確認する。

共有チャネルを作成したら、チャネルの管理画面で所属しているユーザーを確認してみよう。管理画面では、所有者、メンバー、チーム(Teams)ごとに表示されている。

チャネルの右側の「その他のオプション(…) 」をクリックし、「チャネルを管理」をクリックすると、右側に管理画面が表示される。「メンバー」タブでは、そのチャネルに所属しているユーザーが表示される。組織外のユーザーとして追加したユーザーは、ユーザー名の後ろに「外部」と表示されている
画6、チャネルの右側の「その他のオプション(…) 」をクリックし、「チャネルを管理」をクリックすると、右側に管理画面が表示される。「メンバー」タブでは、そのチャネルに所属しているユーザーが表示される。組織外のユーザーとして追加したユーザーは、ユーザー名の後ろに「外部」と表示されている。
 
外部ユーザーが自分のTeamsにサインインすると、追加されたチャネルが表示されている。このチャネルの管理画面を表示すると、所属するユーザーが表示され、自分を追加したユーザーは、(外部)と表示されている
画7、外部ユーザーが自分のTeamsにサインインすると、追加されたチャネルが表示されている。このチャネルの管理画面を表示すると、所属するユーザーが表示され、自分を追加したユーザーは、(外部)と表示されている。

共有チャネルでメッセージを投稿する。

画8、共有チャネルでメッセージを投稿すると、メッセージの入力ボックスの上に他の組織のユーザーがいることを示すメッセージが表示されている。

共有チャネルの「投稿」タブでメッセージを投稿してみよう。入力時に、テキストボックスの上部に外部ユーザーがいることを示す表示を確認できる。同様に、外部ユーザーが自分のTeamsにサインインして、共有チャネルでメッセージを投稿するために入力すると、同様の表示が確認できる
画9、共有チャネルの「投稿」タブでメッセージを投稿してみよう。入力時に、テキストボックスの上部に外部ユーザーがいることを示す表示を確認できる。同様に、外部ユーザーが自分のTeamsにサインインして、共有チャネルでメッセージを投稿するために入力すると、同様の表示が確認できる。

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