〇 自分仕様に変えて快適度アップ。
「スマートフォン(以下、スマホ)を買ったがうまく使いこなせない」「ひと通りの操作はできるが、細かい使い勝手に不満がある」「もっと便利に使う方法はないのか」。そんな不満やストレスの一因は、スマホを初期設定のまま使っていることにある。連載では、不便な初期設定を自分好みに変えて、使いやすく改善していこう。
ここではAndroidスマホを対象にするが、ひと口にAndroidスマホと言っても、メーカーや端末によって操作体系が少し異なる。iPhoneと違って、Androidは多数のメーカーが端末を販売している。その際、OSやUI(ユーザーインタフェース)をメーカーが独自にカスタマイズするケースが少なくない。
グーグル製の「Pixel(ピクセル)」シリーズを標準モデルとすれば、同じAndroid OSを搭載しながらUIを変えているタイプ、さらにOSレベルでカスタマイズを加えているタイプと、大きく3つのタイプに分類できる(図1)。その中でも「○○UI」や「○○OS」と名前が付いている端末ほど、操作体系の独自性が強いようだ。
図1、Androidスマホは、端末によってメニューの名前や構成などが変わる。これはOSやUIなどをメーカーが独自にカスタマイズできるためだ。標準はグーグルの「Pixel」シリーズ。海外メーカーでは、「○○UI」や「○○OS」採用とうたうところも多い。OSやUIに手を加えた端末ほどメニュー構成が大きく異なる傾向にある。
基本的な設定はどの端末にも用意されているが、メニューがある場所や名前が異なることがある。その点を理解しながら、自分のスマホの初期設定を見直してほしい。記事中では、標準モデルのPixelシリーズを例に説明するが、どの機種でも初期設定を変更するだけで、見た目が大きく変わったり、使い勝手が劇的に良くなったりするはずだ(図2)。
Θ 基本設定の見直しで使い勝手が向上。
図2、端末による違いが多いAndroidスマホ。基本的にほぼ共通の初期設定を見直すことにより、スマホの操作性アップなどを図る。
2022年11月時点の最新OSは、8月に登場した「Android 13」。21年登場の「Android 12」に比べると小さな変更にとどまった。それでも通知設定をアプリのインストール時に変更できたり(図3)、文字やアイコンの色合いの選択肢が増えたりと、使い方の幅は広がっている。なお最新OSを使えるのは、Pixelシリーズだと「4a」以降。ほかのメーカーでも、最新OSの登場後に発売された新しい端末ではアップデートをしている。詳しい状況は端末メーカーか、購入したキャリアのウェブページで確認しよう。
Θ 最新「Android 13」の機能も紹介。
図3、2022年8月に登場した最新OS、Android 13での操作手順、および注目機能もピックアップした。Pixel以外の比較的新しい端末も、順次アップデートが提供される見込みだ。
本特集では「バッテリーがすぐ減る」「ストレージの空き容量があとわずか」「頻繁に届く通知が煩わしい」など、10パートに分けて初期設定変更のツボを紹介する(図4)。
Θ これが必須の10項目!設定を見直して快適度アップ。
図4、必須10項目の設定を見直すことにより、Androidスマホの使い勝手を劇的に向上させることが目標だ。あなたの最適な使い方が見つかるはずだ。
スマホの設定画面には、あまりにも多くの項目がある。一見しただけでは、何をどう変更すれば問題が解決するのかわかりにくい。複数の項目を組み合わせて初めて使い勝手が向上することもある。スマホで困っていることがあれば、連載を見ながら不満点を1つひとつ解決し、あなたのスマホを最適な自分仕様に変えていこう。