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ネタばれせずにCINEるか

かなり悪いオヤジの超独断映画批評。ネタばれごめんの毒舌映画評論ですのでお取扱いにはご注意願います。

パリところどころ

2007年11月23日 | ネタバレなし批評篇
パリ市内の6つの地区をモチーフにしたオムニバス映画。なんと、あのジャン・リュック・ゴダールを含むヌーベル・ヴァーグ系の監督がメガホンをとっている。パリ市内の雑踏シーンや夫婦・恋人の会話(口げんか)のみで構成されているが、フランス人らしく6者6様の個性が見れて楽しい短編集だ。

ゴダール編に登場するガテン系芸術家(?)フェチの女モニカを演じる女優が登場した時、はじめアンナ・カリーナと見間違えたが、ジョアンナ・シムカスという別人であった。おそらく、シムカスに対しゴダールはアンナのように演じてくれという無理な注文を出したに違いない。

個人的には、夫との気まずい口論の後自殺願望の男と電撃的な出会いをする女を描いたジャン・ルーシュの『北駅』がベスト。老練な娼婦と気の弱い若い男との会話を描いた『サン・ドニ街』が次点で、後の4話はどうってことのない作品だ。ファンとしては、本作品の中でトリュフォーの短編を是非見てみたかった気がする。

2006年に公開された『パリ・ジュテーム』はこの映画のオマージュ的作品と思われる。

監督 エリック・ロメール 他6名(1964年公開)
〔オススメ度 

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