ネタばれせずにCINEるか

かなり悪いオヤジの超独断映画批評。ネタばれごめんの毒舌映画評論ですのでお取扱いにはご注意願います。

お早う

2022年08月22日 | 誰も逆らえない巨匠篇


アイ・ラブ・ユー、ぼく勇だよ。チョッとおでこをつっついておくれ。プゥ。どんなもんだい。こうちゃんみたいにもらさなくてもちゃんとオナラだけだせるんだぜ、すごいでしょ。でもとおちゃんも、かあちゃんも、ほんとケチだよね。“いちおくそうはくちかそうち”だなんてTVのことバカにしてたけど、おかねはらうのいやなだけなのさ。みのるにいちゃんがそういってたよ。でもさ、にいちゃんとぼくのだんまりさくせん、だいせいこうだね。なんたって、TVがうちにやってきたんだから。ムダグチたたくな、なんてとおちゃんがおこってたけど、おとなだってむだなことばっかりいってるよ。おはよう、いってきます、いい天気ですね、ただいま...でもさ、ぼくらがあいさつしなかったせいで、きんじょ中にへんなうわさがひろまったんだって、かあちゃんがいってたよ。ムダグチもけっこうやくにたってるってことかな。よくわかんないけどね。とおちゃんがムダっていっていたTVだって、となりのうちのおじちゃんやおばちゃんがあんなによろこんでくれたんだもの。まったくムダじゃなかったってことだよね。こんどはとおちゃんとかあちゃんになにをねだろうかな。それじゃまたね、アイ・ラブ・ユー。

お早う
監督 小津安二郎(1959年)
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