goo blog サービス終了のお知らせ 

ネタばれせずにCINEるか

かなり悪いオヤジの超独断映画批評。ネタばれごめんの毒舌映画評論ですのでお取扱いにはご注意願います。

ラッキーナンバー7

2007年12月20日 | ネタバレなし批評篇
前半は軽いノリのクライムアクションが後半は一転してドロドロの重たいリベンジ劇に変身してしまう。一粒でニ度おいしい構成になってはいるが、前半も後半も内容的にはイマイチで本の完成度もあまり高くない。前半から後半へがらりと雰囲気が変わる点が、まさに本作品のドンデン返しネタと直結しているのだが、映画の演出としては評価が別れるところだろう。

2人のボスの間で振り回される運の悪い男(ジョシュ・ハーシュネット)、そしてその男にしのびよる凄腕の殺し屋(ブルース・ウィルス)。このメインストーリーとは全く関係のない“殺し”が冒頭挿入されるので、殺される人たちの顔をよーく覚えておくといい。そのゲキ似度から、<ドンデン返し>が容易に予測できるはずだ。

しかし、グッド・キャットがバッド・ドッグをなぜ殺さずに生かしておいたのだろう?観客が一番知りたがるこの部分の説明をオミットしてしまっては、『スティング』のような一級クライムサスペンスには到底なりえないのである。

監督 ポール・マクギバン(2006年)
〔オススメ度 

この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 秋のソナタ | トップ | 父、帰る »
最新の画像もっと見る