ネタばれせずにCINEるか

かなり悪いオヤジの超独断映画批評。ネタばれごめんの毒舌映画評論ですのでお取扱いにはご注意願います。

バベル

2008年02月06日 | ネタバレなし批評篇
モロッコ流れ弾事件、メキシコ国境強行突破事件、そして聾唖少女男に抱いてもらえない事件?が、微妙な細い糸でつながっているが、はたしてこの映画のテーマが何だったのかイマイチはっきり伝わってこない。

バベルの塔を作った人間に腹を立てた神様が、人間にバラバラの言語を与えたという旧約聖書の物語をおそらく背景にしているのだろうが、菊池凛子演じる聾唖少女のパート以外、あまりテーマとは関係のないお話が展開される。

映画の中身よりも話題になった菊池凛子の○○○○アップシーンもTV版ではものの見事にカットされてしまっていた。アカデミーにノミネートされただけのことはある磯臭い?存在感は他を圧倒していたものの、密接なつながり感にかけるバラバラのストーリーの中では、ワカメ?のようにかなり浮いていたのも事実だ。

例えば、ケイト・ブランシェットが狙撃によって声を失い、TVを通じた手話によって菊池凛子や不法滞在のオバサンにメッセージが伝わるような展開にした方が、映画としてはよっぽど中身のひきしまった内容になっていたにちがいない。

監督 アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ (2006年)
〔オススメ度 
 

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