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ネタばれせずにCINEるか

かなり悪いオヤジの超独断映画批評。ネタばれごめんの毒舌映画評論ですのでお取扱いにはご注意願います。

デイジー

2008年02月04日 | ネタバレ批評篇
インタポール刑事と国際的暗殺者が画家の卵(チョン・ジヒョン)に同時に恋をするという悲しい恋の物語。『インファナル・アフェア・シリーズ』のアンドリュー・ラウが監督しているからか、韓流独特の湿っぽさをあまり感じなかった。しかし、『冷静と情熱のあいだ』でも思ったことだが、どうもアジア人というのはヨーロッパの風景になじまない。あの韓流No1女優チョン・ジヒョンをもってしても風景から浮いてしまっている感は否めない。

デイジーの栽培が趣味でクラシックを聴きながら印象派の解説書を読んだりする暗殺者の設定には、思わず背筋が痒くなったが、ダボパンがかわいらしいチョン・ジヒョンの顔に似合わぬ大胆な演技によってなんとなく許せてしまった。丸太の橋から川へ転げ落ちたり、恋人を待っている間口を空けて痴呆のような表情をしたり、流れ弾にあたって口から大量の血反吐を吐いたり・・・。顔と役のギャップが何とも魅力的な女優さんだ。

暗殺者が恋人の復讐(銃撃シーンはさすがにキレがあった!)をはたした後のエンディングに実は?が残る。はたしてこのシーンが回想なのか、はたまた『タイタニック』のような○○における再会シーンなのか。雨宿りをする日よけの下に、死んだ人以外の人間(生きているはずの刑事の上司とオランダ人たち)が登場するおかげで、かえって混乱を招くラストになってしまっている。

監督 アンドリュー・ラウ(2006年)
〔オススメ度 

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