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雑感録

盛者必衰

先日見ていたマヤ文明に関する番組で出てきた「盛者必衰」という言葉。これを「せいじゃひっすい」ではなく「じょうしゃひっすい」と読むのだと知って、びっくりした。
言うまでもなく『平家物語』の冒頭、「祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり。沙羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらはす。」の一節(正確には二節?)だ。

もしかして「祇園精舎(ぎおんしょうじゃ/祗園に建てられたお寺の建物)や「諸行無常(しょぎょうむじょう)」も読み間違ってるんじゃないかと思って慌てて調べてみたけど、こちらは大丈夫だった。
でも、あらてめて読んでみると、「沙羅双樹」も分からない。ググってみると、「さらそうじゅ」もしくは「しゃらそうじゅ」と読んで、「双樹の各一本ずつが枯れ、鶴のように白くなって釈迦の死の床を覆ったという」とあって、「この世の無常を説くたとえに用いられる」というので、冒頭の二節は同じことを何度も繰り返し言ってる訳だ。

ほかにも読み間違ってる四字熟語がないかと思って調べてみると、「読み間違いや書き間違いの多い要注意の四字熟語」というサイトがあって、一言居士(いちごんこじ)というのは「いちげんきょし」と読むものだと思っていた。
ほかに「会者定離」(これも『平家物語』に出てくる)「磨励自彊」も分からなかったけど、こちらも仏教語でさらに難しい方なので、滅多に使うことはあるまい。


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