ナチュラリえんこの暮らし 

                                  

AUS OPEN  FINAL

2014-01-29 | テニスのはなし

2週間、毎日毎日大興奮だった全豪も ようやくFINALまできて、
なんだかサミシイ気持ちで一杯...

女子は、まさかのセレナが敗れ、ディフェンディングチャンピオンのアザレンカも敗れ、
そのアザレンカを敗ったラドバンスカもチブルコバに敗れてしまった。

FINALは、リー・ナ vs ドミニカ・チブルコバ。
チブルコバはランキング20の選手だけれど、今回とっても好調で
攻めて!攻めて!攻める!テニスが 本当に勢いがあってカッコよかった。

そんなものすごい勢いで勝ち上がってきたチブルコバだったけれど、
やはり、FINALでの経験が豊富なリー・ナは、強かった~。
このままの勢いでいけるか?!と思っていたけれど、
やはりそんな簡単には勝てないのが グランドスラムの決勝なんだな。。
でも、会場に入る時の2人の笑顔が本当に素敵で、
素晴らしい舞台での真向勝負に、本当に清々しいものを感じた女子FINALでした。







そして、男子FINAL。
ジョコビッチとの激闘に勝ち、ようやくリベンジを果たして勝ち上がってきた
今大会とても好調の スタニスラス・バブリンカ。

そして、セミファイナルで フェデラーとの全世界が注目するカードを
圧倒的な強さで勝ち上がった ラファエル・ナダル。

このナダルとバブリンカ。この2人の対戦はナダルの12勝0敗。
バブリンカはナダルから1セットも取ったことがないという、
圧倒的にナダル有利と予想された試合。

第1セット。バブリンカのボールが伸びる。勢いがある。
結果、バブリンカがこのセットを先取。
ナダルはものすごい汗。なんかちょっと汗かきすぎじゃない?
なんか元気ないし。。
いつもならもっとボールに食らいついて走ってるよな。。
と少し思ったけど、出だしがスローテンポな時もあるし まあ、これからかなと思っていた。

そして第2セット。
サーブを打ったナダルに異変が起きた。
腰を曲げて背中を押さえている。
「うそやろ。。ケガだけはせんでよ。。」
やっと膝のケガから復帰してきたのに。と。
ものすごく嫌な予感が頭をよぎる。。

そしてそのあとすぐにナダルは メディカルタイムアウトを取り、
7分間も戻ってこず、会場からは大ブーイング。
そのあとのナダルのサーブは120~140キロ台にまで落ち、
走れない。追えない。ボールを返すだけで精一杯って感じになっていた。

「もう、やめて! リタイアしてほしい!もっと酷くなってまた何か月も離脱することになったら・・」
と、本当にそんな気持ちで試合を見ていた。
きっと、世界中のナダルファンはみんなそう思ってたと思う。
その位、もう、無理だよ・・ていう感じだった。
でも、それでもナダルはリタイアする事はせず、痛み止めを飲み、
対戦相手とのFINALの戦いを最後までやりとおそうとした。
いま、自分に出来る最大限の事をやろうとしていた。

本当につらそうな顔を見ているのは辛くて辛くてたまらなかったけれど、
あぁ、これぞNO.1選手なんだな。という、こういう律儀な所がラファエル・ナダルなんだ。
という、本当に強い部分を見ました。

そのあとバブリンカは、なんともやりずらそうで
メンタル的に不安定になってしまって アンフォーストエラーを連発。
こんな状態でも、やはりNO.1のナダルはの球は力は無いまでも伸びていく場面が多々あり
第3セットを取ったけれど、やはり走れない、追えない状態のナダル。

第4セット。気持ちを入れ替え、勝ちきるんだという強い気持ちで向かってきた
バブリンカは、しっかり第4セットを取りきって、

男子FINALは終わった・・・




試合直後。ナダルはベンチに座り、ただただ涙をぬぐっていた。


こうやって書いてる今、思い出すだけでも私も涙があふれてしまう。
こんな形でグランドスラムのFINALを終わらせるって事が 
どんなに悔しくて悲しくて無念..だったかな。思うと。

表彰式でも、涙をぬぐいながら
「こんな結果になってごめんなさい。」と、みんなに謝罪をして、
「スタンにおめでとうを言うよ。君は勝利にふさわしいプレーをした。」と
優勝を飾ったバブリンカを讃えた。

そして、バブリンカのスピーチでも、
「ラファ、準優勝おめでとう。はやく元気になってくれることを祈ってるよ。」
と、ナダルを気遣った。







テニスの試合を見ていると、いつも本当に色んな事を教えられる。
長く孤独な1試合の戦いの中で、調子が乗ってるとき、またはちょっと不調になってきた時。
メンタルが充実してそれとプレイが合って好調な時、それとは逆ですべてが噛みあわない時。。
そんなメンタルとフィジカルの激しいアップダウンの中で、
どうやって自分を立て直していくのか。。
こういう場面をずっと見ていると本当になにか、人生を教えられてるような気持ちになるのです。
だからどんな試合でも、決着がついた瞬間の選手の顔は本当に感動を生むんだなと思うのです。


そして、わたしの大好きなラファは、いつでも礼儀正しく、
対戦相手の事を思い、みんなに敬意を払い、
いつでも120%の力で戦う事を忘れない。
そんな彼の言動や姿には、人として本当に考えさせられる事がたくさんあるのです。


全豪オープン2014。
またわたしは、この大会でたくさんのものを もらいました。
感動をありがとう☆
そしてラファのケガが早く良くなることを祈って☆


-忘れたくない今のこの気持ちをここに-