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シューマッハに思うこと

2006-09-11 23:34:30 | セナ部
(続き)
引退を決意したまでの心境や残りのレースへの思い、周りのすべての人たち、そして家族への感謝の気持ちを静かにけれど熱く語るシューマッハの言葉を聞きながら、いろんな思いが私の胸にも去来しました。

今まで彼に対してはいろんな気持ちを抱いてきたし、このブログでもなんだかんだと言ってきました。(気分を害されている方もいらっしゃるかもですね、すみません)

セナの記録をどんどん塗りかえ越えていくことに焦りのような苛立ちのようなそして悲しみのようなものを感じたり。
一人だけ圧倒的に強い状態に、レースとして面白くないと強がってみたり。
かと思えば真紅のフェラーリを駆り、圧倒的な強さを見せつけるシューマッハの存在感の大きさに「すごい・・!」とうなってみたり。(実際に近年に行ったF1日本GPで、私はフェラーリの写真ばかり撮っていました)
そういえば彼は、スマトラ沖大地震津波被害のあと、10億円の寄付をしています。個人でのそれは最高金額と言われています。自分の好きな「F1」界のスーパースターがしたことに、誇りのようなものと感動を覚えました。(なんて私も勝手ですよね。しかも私は非力だったのに。でも素直に嬉しいと感じたのです。なんて変な話かな・・)

走りそのものに、セナのような芸術性のようなものを私は感じないのだけれど、なんといっても「強い」。その事実を16年も続けてきたシューマッハは本当に「すごい」。

セナとシューマッハ。
実は美談ばかりではなく。。。
あるGPで前を行くセナに追突したシューマッハ。そのままリタイアさせられてしまったセナは怒り心頭、シューマッハのところへものすごい剣幕で詰め寄り叱責したこともありました。あるテスト走行でも二人はトラブり、危うく乱闘寸前といった騒ぎも・・。どちらかというと、仲はよくないイメージ、なんですよね。(まあ、ドライバー同士仲良しな方が珍しいと思うんですけど・・)

そんなシューマッハですが、セナの最後のレース、最後の瞬間を一番近いところで見ているんですよね。彼の目の前で消えていったセナ。
シューマッハは後に、セナのことを「僕にとってアイドルだった」と述べています。セナの通算優勝回数41回に並んだときの優勝会見で、シューマッハが見せたのは、笑顔ではなく、涙でした。

シューマッハは私にとっては、今走っているドライバーで唯一セナの走りを知っているドライバー。
(他にも2人かな?一緒のレースを走ったドライバーはいるんですけど・・)

セナの風を、セナのマシンが切る空気を知っているドライバー。
シューマッハが走っている姿を見ると、セナの風も見えるような・・それは私の勝手な気持ちだけれど・・。

でも、今季限り、残りあと3戦で、シューマッハのF1人生が終わります。
シューマッハに思うこと・・。セナが成し得なかったただ一つのこと、生きて、そのレース人生を駆け抜けきることを、シューマッハに思う存分、してほしいと思います。

GO!GO!シューミ!!
思いっきり応援しちゃうよ!

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