天真寺日記

天真寺の日々を綴ります

あなかしこ あなかしこ

2007-03-25 19:38:29 | 天真寺
お経教室の日でした。

お経教室は、日常勤行聖典を1人で読めるようになりたいから皆さんで練習しましょうと、ご門徒のSさんが発起人となって下さり始められました。

『讃仏偈』『重誓偈』『十二礼』

『正信念仏偈』草譜・行譜・和讃の読み方などなど。

先週からは、蓮如上人がお書きになられたお手紙『御文章』に入りました。

いつもお経練習の前に少しお話をさせていただいており、今日は『御文章』の最後の言葉「あなかしこあなかしこ」についてお話をしようとネットを見ていると、「ジャイ子の徒然日記」というブログにこんなことが書かれていました。
(勝手に拝借しまして、失礼します。)


 http://ameblo.jp/dear-woman/

今日は、朝4:30起き。法事のため、新幹線で遠方へ行ってきました。

というわけで坊さんの有難いお話を聞いて、チョット思ったことを書かせていただこうかなぁ。

わたしがビビッときた↓

蓮如さんの御文にでてくる あなかしこ という言葉。

あなかしことは、『おそれおおいことでございます』という意味らしいのですが昔の女性は、手紙の締めに あなかしこと同じ意味のかしこ とかならずつけていたということ。

手紙の結びに使っていたかしこの意味は、『おそれながら以上のことを申し上げます』ということらしいのですがこれって、相手に対する気遣いをあらわしているんですよね、きっと。

なんか慎ましやかで素敵じゃないですか?

電子メール電話・・・”かしこ”なんて使うことほぼないですね、私は。

無駄なもの余計なものは、どんどん省きスピードが重要視される今の世の中昔からの古き良き伝統や作法も消えていくながれになってきているけど昔からの伝統・作法には、失ってはいけない大事なこと、良いことがたくさんあるんじゃないかなぁって最近良く思います。

今NHKで放送している朝の連続テレビ小説『純情きらり』でとっても活発で行動力のある主人公が姉に手紙を出す時に、やはり結びにかしこを使っていましたが”かしこ”という言葉を使うだけで活発な主人公に慎ましく清潔感のあるな女性を感じました。

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この日記を読みながら、ビビットくるどころか、いつも当たり前に御文章の最後「あなかしこあなかしこ」と読んでいる自分に気付きました。

蓮如上人は「あなかしこ あなかしこ」にどんな思いを込められたか。
大いなる仏様のハタラキに映し出される自らの姿を実感しながらお手紙を書かれていたのだろう。

お経教室のたびに、教えていただくことばかりです。

(龍)