天真寺日記

天真寺の日々を綴ります

横浜バス旅行

2006-06-09 09:34:42 | 天真寺
今日から梅雨入り

朝からの雨模様に、
昨日でよかった~、と思っているところです。

昨日は婦人部横浜一日バス旅行
はとバスを利用し、横浜一日観光に行って来ました。

ランドマークタワー「スカイガーデン」
 ↓
中華街でランチ&ショッピング
 ↓
山下公園をお散歩
 ↓
「マリンルージュ」で横浜港クルージング
というコース。

はとバス初体験でしたが、
このコースはほぼ毎日運行されていて定番のようです。

9:50東京発。
出発が少し遅めなので安心していたら。。。
人身事故の影響で電車が遅れ、かなりラッシュ
みんなこれだけで疲れちゃわないかしら、と心配しました。

横浜に着いてからは、
ランチにショッピングにとそれぞれ楽しんで過ごしました。



「スカイガーデン」からの展望は、
あいにくの曇り空でしたが、
四方に広がる眺望を満喫。

上から見ると、人も家もとても小さいものに思えます。

ご一緒したご門徒さんが、

「ひとつひとつ、それぞれに生活があるのね。」

「私こういうところを見ると、
あ~何事もない、平和っていいな~って思うのよ。」

とぽつり。

色々な経験をしてこられたご年配の方のことばには、
重みがあります。

これが当たり前のように感じてしまう私たち世代には、
何気ない一言が胸に残ります。
ご一緒すると、いつも勉強になることばかりです。

最後には横浜港のクルージングでのんびりし、
中華街のお土産を両手に、
みんな無事に帰路に着きました。



皆さんとの親睦を深める、とても楽しい旅行になりました

(静)





花無心にして蝶を招く

2006-06-08 23:53:43 | 天真寺
  花無心にして蝶を招く
  蝶無心にして花を尋ぬ
  花開く時、蝶来り
  蝶来る時、花開く
  吾れも亦人を知らず
  人も亦吾れを知らず
  知らずして帝の則に従う

越後の良寛さまの言葉です。

先日参加した青少年教化協議会主催
「正力松太郎賞30周年・現代名僧墨蹟展40周年・ぴっぱら500号発行」
の記念式典で、
松原泰道先生がお書きになった「花無心にして蝶を招く」という掛け軸を発見。
http://blog.goo.ne.jp/ayus1993/d/20060510
昔から好きな言葉で、チャリティーということもあり、お買い上げ。
その掛け軸がついに天真寺に到着。



良寛さんは、
一休さんと並びみんなによく知られ、子どもと共に、自然のままに天真爛漫に生きられた方である。

良寛さんには、こんな逸話がある。
夜、便所の中に竹の子が生えてきたのを発見。
良寛は、ロウソクでトイレの屋根に穴を開け、
成長の早い竹の子を、伸ばしてやろうとした。
そのため、便所(当時は別棟が普通)は火事となり、焼失してしまった。
 

何とも言えない純朴な良寛さんの姿が伝わってくる話である。

そんな良寛さんの言葉である。
花は、何のはからいもなくただ蝶を招き入れる。
蝶は、花の蜜に吸い寄せられるように花を訪れる。
そこには、何の計らいもなく、つながっている世界がある。
お互いが支え合っている、自然のリズムにまかせた姿である。
(知らずして帝の則にしたがう)

私たちの世界はつい物事を打算で考えてしまう。
損をしないだろうか?
楽しいことはないだろうか?
もっと儲からないだろうか?
その打算・思いが、人間関係・自然との関わり方でもある。

その延長線上に、
現代の諸問題が生まれてきたのではないか。

良寛さんは、ありのままに生きていく姿を私たちに教えてくれる。
それは、苦しいことは苦しい、悲しいことは悲しい、とそこに止まるのではなく、
1つ1つのであいを大切にし、そこに意味を見いだしていく世界ではないだろうか。

ちなみに、
この掛け軸は今月いっぱい一階和室にかけてあるので、是非ご覧下さい。

(龍)


こども100番の家

2006-06-07 14:29:27 | 天真寺
今日から天真寺も、「こども100番の家」設置を始めました。

「安全で安心して暮らせるまちづくり」を目指して、
松戸市が平成10年から実施している制度です。

「こども100番の家」と書かれた
コアラが帽子をかぶった黄色のプレートが目印。

子供達が危険を感じて助けを求めてきた場合に、
子供達を保護するとともに、
状況を見たまま聞いたまま、100番通報する
という役目です。

夜道を歩く時、人気のないところを歩く時、
大人の私でも目印の黄色のプレートがかけてある家を目にすると、
何かほっとします。

それは
社会を、地域を、子供たちを、
その家の人が心配し関心を持っていてくれるということだから。

顔は知らなくとも、
その思いが伝わってくるからです。

たくさんの人たちの思いに包まれて生活していると知るだけで、
安心できるのです。


お寺の前は、すぐ近くの小学校の通学路。
毎日子供達がにぎやかに行き来します。

些細なことですが、
子どもたちを守る地域の目として役立つことができるのは
うれしいことです。

様々な事件が起こる昨今。
子供達が駈け込んで来るようなことが起こらないよう
願うとともに、
設置が犯罪への抑止力になればと
思います。


(静)



勘違い

2006-06-06 16:23:32 | 日々
お葬儀に行く途中で、ふと時計を見ると
もう現地に着いていなくてはならない時間である
どう考えても、ここから現地まで30分はかかる道のり
体中から冷や汗

お葬儀の場合、行く途中で何かトラブルがあるといけないので
必ず開式30分前には着くようにしていますが・・・
どこでどう間違えたのか時間の勘違いである

取り急いで、まず
葬儀場所に「一寸事故で時間ギリギリになります」と電話
(ごめんなさい嘘をつきました・・・反省)
そして車のギヤを切り替えて、吹っ飛んで行きました!

何とか葬儀開式5分前到着
急いで着替えて・・・無事式進行と相成りました

しかし、ご葬家をはじめ葬儀担当者には
どんなにかご心配をお掛けしたことか・・・

怖い怖い 
日にち・時間の思い違い・・・

(恵)

東京はさみしいね

2006-06-05 23:30:00 | 日々
歩いていると、
「東京はさみしいね」という数人のおばあちゃんの話し声が聞こえてきた。

話を聞いてみると、こんな話だった。
バスに乗ろうと、バス停に行った。
バスの近くまで来たのに、
発車時刻になったバスは、
無惨にも目の前を走り去っていってしまったという。
昔は、バスの近くまで来たなら、
バスは乗客が乗り終わるまで待ってくれてがいたという。

昔の風景を思い出していたのだろう。
話を聞きながら、そうだなぁと少し納得してしまった。

以前、福知山線の事故の時にも問題になったが、
時刻表が合理的にたくさんの人を運びたいという思いから、
すでに秒刻み・分刻みで組まれている。

その時刻表通りに運ばなかったなら、運転手さんの責任になる。
そして、減給や訓練が待っている。
もし、一人を乗せるために時間をとったならば、
何十人もの予定を狂わせてしまうことになるかもしれない。

時刻表には、すでにたくさんの乗客が想定されている。
そこには、一人一人の顔が見えにくくなっているかもしれない。
昔は、一人一人の乗客が集まって、たくさんの乗客になっていただろう。
便利になるにしたがって、
一人一人の顔が見えなくなり、
たくさんの人というものとして判断されるようになったのではないか。
 
今日、村上ファンドの村上さんが逮捕された。
あるコメンテーターが、こう言っていた。
村上さんは、初めは「日本を変える」とがんばっていたが、
何千億と扱う金額が大きくなってきて、
お金に追われてしまった、と。

今回の事件、
自分とは関係がないと思っているが、
意外と身近な問題なのだと実感した。

(龍)