福島の焼き物と窯、戊辰戦争の激戦地を行く

青天を衝くー渋沢栄一の生涯 新型コロナウイルスを歴史に学ぶ

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新型コロナウイルスを歴史に学ぶ (その2)

2020年04月17日 | 新型コロナウイルス
新型コロナウイルスを歴史に学ぶ (その3)            
伊能忠敬研究会東北支部長
元日本大学工学部講師・化学 松宮輝明

内閣総理大臣は、4月16日(木)新型コロナウイルス感染の拡散を防ぐために全国に「緊急事態宣言」を出しました。
  
新型コロナウイルスの猛威は、私達一人ひとりが、拡散予防のために努め、命を守る責務を果たすことです。
新型コロナウイルスとの戦いは、人類が結束することの重要性を教えております。

令和2年4月17(金)、福島県内の感染者は、42人、須賀川市から7名の感染者が出ました。小中学校が臨時休校になり、高等学校は電車の混雑を避けるため時差登校となりました。
福島県内の国公立の大学は9月まで自宅でのPC授業となり、理系の実習、実験、音楽、美術、体育などの実技の授業は9月以降に実施されます。

人が集まる福島県総合美術展、東北の夏祭り、青森ねぶた祭、秋田竿灯祭り、山形花笠祭り、仙台七夕祭りなど。東日本大震災の慰霊祭「東北6魂祭」中止となりました。

新型コロナウイルスは、全世界の人々に大きな影響を与え、社会の仕組み大きく変える「歴史の転換点」となります。経済、貿易、交通、金融、観光、教育、医療など全ての仕組みが変わると思います。

生命誕生よりウイルスは存在して進化(環境)により強力な毒性のウイルスに変化し来ました。永遠に科学(医学)とウイルスの戦いは今後も続きます。

100年前の大正7年、スペイン風邪が、日本全土に感染し大正7年~9年間の3年間で、人口が5千500万人、約23万人が亡くなりました。
新型コロナウイルスとスペイン風邪の感染の広がりは酷似しています。

世界人口は18億人から20億人、スペイン風邪は全世界で感染者数は約5億人、死亡者は4500万人~5000万人と云われております。
全人類の3割近くがスペイン風邪に感染したことになります。

スペイン風邪は、大正7年3月、アメリカのデトロイトとサウスカロライナ州付近で流行し、アメリカ軍がヨーロッパに進軍し、5月から6月にヨーロッパで大流行しました。


日本でのスペイン風邪の道府県別感染状況は、大正7年8月下旬から9月上旬に勢いを増し、10月上旬、数週間で全國に蔓延し、11月に最も蔓延しました。
12月下旬に少し下火となりましたが翌大正8年初春は酷寒で、再流行を始めました。
発生の都道府県の順番は、①、神奈川、②、靜岡、③、福井、④、富山、⑤、茨城、⑥、福島と感染が拡散して行きました。



最初の感染地が神奈川県なのは、横浜港に貿易船、客船がスペイン風邪が運んで来たからです。計らずもこのたびは豪華客船ダイヤモンド・プリンセス号の乗船者が新型コロナウイルスを横浜港に入港したことに酷似しております。当時の交通手段は海は船、陸は汽車での移動であり、東北本線は明治24年、上野から八戸まで開通しております。

スペイン風邪の大流行は、医師、看護師が感染し医療体制が完全に崩壊してしまい、全世界に拡大したのです。現在の新型コロナの感染に似た現象が100年前に起きていたのです。




新型コロナウイルスの感染を終息させるためには、感染症は先人の感染症対策を学び早期に適切な政策を打ち出すことです。
「人の交流を遮断し隔離し」新型コロナウイルスを移動させないことなのです。現時点で「抗体」が出来ないのです。ウイルスをせん滅させる後遺症を引き起こさない「特効薬」を世界の研究者が一日も早く開発することなのです。


◎新型コロナウイルス(80~100ナノメーター)

(つづく)



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