ニューヨークの医学生「クリス」とモンテローザへ!
私の「キャンピング事務所」に「ニューヨークに医学生クリス」が来た。『現地ガイドとマッターホルンを登る予定であるが、日程が決まらない。日程が決まるまでにモンテローザを登りたい。ガイドして欲しい。』と、自己紹介の後に言った。『明日は荒れた天気で、明後日、回復する。明後日、出発しよう。』と、なった。しかし、一旦引き上げた「クリス」が再び現れ、『明日、小屋まで上りたい。そうすれば、明後日の好天時に山頂アタックが出来る。その後、マッターホルンに登りたいので、是非そうしてくれ。』と言ってきた。
翌日10時にゴルナーグラード登山鉄道に乗り込んだ。この日は朝から雨が降ったり止んだりしていた。ローテンボーデンの駅で降りる。モンテローザ氷河に沿って、緩いハイキング道を一時間進む。雨が強くなって来た。一時間進んだ地点から、氷河に向かって懸崖を50m下降する。懸崖には鉄梯子が掛けられている。ザイルを使用して、慎重に降ろす。モンテローザ氷河を斜めに横断して、モンテローザ小屋が建てられている岩山に取り付く。天気は雨から霙に、そして完全な雪になった。「クリス」を励まし小屋に辿り着いた。ローテンボーデンの駅から小屋まで、約三時間。下着までビショ濡れの「クリス」を、まずは着替えさせた。モンテローザ小屋は全面に太陽光パネルを張った、超モダンな小屋で人気がある。いつも満員であるが、今日は、悪天候なので空いている。濡れた物を干してビールをのんでいると夕食になった。夕食はフルコース。食後にワインを楽しんでから部屋に入る。『明日は二時起床。朝食の後、装備を整えて四時出発!』と告げて、就寝。
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