昨日は、主人の20年来の親友と彼の義理の両親がL.A.から、彼の父親がハワイからラスベガスに遊びに来たので、総勢6人で食事に行った。
彼はハワイ生まれの中国系アメリカ人の父と、日本人の母とのハーフで、東京生まれアメリカ国籍の弁護士である。因みに奥さんは日系3世である。
ハワイに住んでいる日系や中国系のローカルはギャンブルが大好きである。
彼はその両方なので、ご多分に漏れずギャンブル大好きでちょくちょく週末2泊3日の行程でラスベガスに来る。
昨日も食事の後、ギャンブルをするというので私達夫婦も見学した。
私達夫婦はギャンブルはほとんどしない。
ラスベガス以外の旅先(以前、ドミニカ共和国で少しした。後、私はフィンランドからノルウェーのシリアラインクルーズの中でも少しだけした。)では、お遊び程度にギャンブルをすることはある。
でも、スロットでちまちま遊ぶくらいで、大金を賭けようとは思わない。
そんなことしていたら、たちまち破産してしまう。
何てたってラスベガスでは、至る所にスロットマシンがある。
レストランはもちろん、空港やスーパーマーケットにまでスロットマシンがあるのだ。
昨日、彼は「PAI GOW POKER」というカードゲームとクラップスというダイスを使ったゲームをした。
私達はルールも分からないので、彼の後ろで見学。
おもむろに100ドル札を渡し、チップと交換する。
1回の掛け金は最低10ドルからだ。(1200円くらい)
私はそれだけで、「ああ、もったいない...」と思った。
そしてものの20分であっという間に所持金は半分の50ドルになっている。
つまり20分で50ドル(6000円)すったのだ。
「のぶよもやってみる?」と聞かれたが、返事はもちろん「ノー」である。
6000円あったら、何杯美味しいラーメンが食べられることか!
この主婦感覚が抜けない限り、そんな無謀なことは出来ない。
スワロだって、6000円あれば10グロスパックが買えちゃうよ。
彼が勝っていたら、まだ考える余地はあったかもしれない。
こうやって日々、ラスベガス市の財政はうるおっている。
私の家の周りも、引っ越した当初はなーんにもなかったのに、この1年でやれ新しい道路や大型ショッピングセンターやらが建った。
世界中の観光客がカジノで負けてくれるからだ。
感謝しなくてはならない。
ギャンブルと言えば、私は一人だけ大もうけしたことが有る人を間近で見たことがある。
香港在住の主人の友人が、友達とラスベガスに遊びに来ると言うので、マッキャラン空港へ出迎え、先着の彼の友達が滞在している、ラスベガス屈指の高級ホテルベネチアンに。
彼もやはり中国人で、中国でゴム工場を経営している大金持ちなのだが、彼は遊び方が半端ではなかった。
まず、デポジットといいカジノで遊ぶお金をホテルに預けるのだが、その金額何と!!日本円にして1千万!!
その時点で、ベネチアンのスウィートルームでの宿泊(同行していた友人の分も含む)はもちろん、滞在中の飲み食い、そして3000ドル分(約36万円)のお買い物は全てホテル持ちになる。
何というVIP待遇...
飲み食いも何人招待しても構わないということで、彼の友人の友人というほとんど他人状態の私たちまでご馳走になった。
食事場所は最上階の会員制のVIPラウンジだった。
多分、私達には一生縁がないような豪華な空間。
最初、私達はそんなことも(ホテルが全部持っていること)知らなかったので、何だか申し訳なくって気疲れした。
なので、翌日のイタリアンディナーはお断りしたのだが、後で知って「ちょっと惜しいことをしたかしらん?」と思った。
イタリアンディナーでは、お酒だけで2000ドル使ったらしい...
そしてギャンブルのほうはと言うと、一般客とは別室のブラックジャック(21)ルームで、ワンプレーのミニマムベット(最低掛け金)2000ドル(24万)からマキシマムベット(最高掛け金)15000ドル(180万)のテーブルでプレーして、初日に日本円で600万円勝ったが、2日目で2000万円すってしまい、そして3日目で大勝し、最終的に800万ほど勝ったらしい。
つまりは彼の滞在した3日間で3000万ほどの大金が、行ったり来たりしたのである。
完全に別世界の夢物語だった。
でも、そんな中彼の工場で働く工員達は時給50円とかでがんばっているんだなーと思うと何だかやるせない。
共産主義は何と不平等な格差社会なんでしょう。
結局、ビジネスにしろ、ギャンブルにしろ、金持ちしか得をしない世の中なのだと思った。(資本主義も一緒だけど)
彼自身は、とってもいい人だったけどね。
ラスベガスでは日々、そのようなきらびやかな出来事が起きている。
それまでは、なんとなく眺めていたストリップの高級ホテル郡も、最近は「ああ、あそこでもここでも先日の(ベネチアンの)ような出来事がごくふつーに起こっているんだなー」と何となく不思議で微妙な感覚で眺めるようになった。
そして、大勝ちする人の裏側ではその何倍もの人が負けている。
まあ、ゲームと思って楽しめる範囲だったらいいんでしょうけどね。
あなたも、一攫千金を夢見てレッツギャンブル!(グッドラック!!)