ガイカの夜明け

FXトレーダー トーマスの日々の計画と気づき

学問のすすめ

2010年09月01日 14時57分26秒 | FXトレードの考え方
私は、「一つの手法」を徹底的に学ぶという事をダメだと否定しているのではありません。
むしろ初心者が、無駄な回り道をせずに、最短距離で、あるレベルにまで到達するための良い方法と考えます。
時間を節約し、勉強の途中で無駄に失う証拠金などの事の経済効果を考えれば、
一つの賢明な選択であると、むしろ、お勧めしています。

しかし、「一つの手法」を学んだからといって、プロになれる!
未来永劫、勝ち続けることができるようになる!
という事では決してありません。
もしも、それを期待したのであれば、大間違えだ…!という事です。
どのような世界にも、そんなに甘いことは、無い!……
というのが前回の「人生、なめたらあかん!」でした。

「手法」が作られた背景には、トレードに対する「思想」というものがあると思います。
「これを使えば勝てるからOK…」という単純なものではありません。
原理原則とか、大袈裟にいえば、哲学に通ずる類のものです。

哲学に至っては表現するのが難しくて、人に教えられるものではないと思いますが、
少なくとも、
「相場の原理原則に則ったトレードの思想」の一つの表われが=「手法」。
なのだと理解しています。

「一つの手法」を学んだだけでは、「思想」や「原理原則」を知る事は出来ません。
なので、二つ目の手法や、複数の手法が世の中には存在している事を知り、
いろいろと勉強してみて、比較してみることが大切と感じます。

理想としては、始めに「原理原則」を正しく知り、次に、色々な投資についての「思想」がある事を知り、
最後に、どのような「手法」が自分の投資スタイルや自分の性格にあった手法なのか?
それを検証し…、見極めていく…、というのが順序です。
その最後に残った手法や、自分なりに工夫した手法が、
自分にとって最高の「勝ち手法」「黄金律」だということです。

他人の勝ち手法がそのまま、自分の勝ち手法になる事は滅多にないと思います。
投資スタイルや資産状況、性格、利益に対する考え方などが異なるからです。
だから、ネットなどでも、もっともらしいものも含めて、沢山の手法が氾濫しているのです。
自分にとっての「勝ち手法」は自分でしか手に入れることはできません。

トレードは技術です。
トレーダーは技術者です。
技術を極め、秀でることができた技術者のことを、「匠」とか、「マイスター」と呼ぶことがあります。
「匠」は、常に自分の技術を磨く努力を惜しみません。
そして、自分の心の乱れは、すぐに結果に出てしまうと言います。
なので、「匠」は心を正しく保つ為に、規律を守り、清く正しい生活をしています。
皆さんも、良くテレビの特集などで、そんな場面を目にしませんか?

1000万円を稼ぐだけの人は、単なる技術者のレベルです。
自分の人生でせっかく取り組むのなら、「匠」を私は目指したいと思います。
そして、「匠」を目指すことの方が、結果として1000万円への近道だとも思います。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。