大負けしないルール(その2)
人間に「欲望」や「恐怖」という感情があるお陰で、文化や経済の発展、或いは科学や技術の進歩をもたらしてきた。
しかし相場の世界に一歩足を踏み入れると、その「欲望」や「恐怖」は内に秘めた敵に変身してしまう。
そして、人間は「内なる敵」を制する事が出来ずに、自らが「大負け」することになる!
サルにトレードさせておけば、トントンで終わらせる事が出来るのは、
サルには価格が何を意味するのかを理解することができずに、感情が入らないからである。
ところが不幸にして、価格の持つ魅力を認識してしまっている人間は、サルにも劣るという結果しか出せない。
勝とうとするから、負ける…。
これ以上負けたくないと思うから、負ける…。
以前に負けた分も取り戻したいと思うから、もっと負ける…。
利益をほしい!、沢山ほしい!、もっとほしい! と欲張るから負ける…。
一回、手に入れた利益を少なくしたくない…。増やしたい!…と思う気持ちが強ければ強いほど負けやすい…!
皮肉なものである。
お金を増やしたいという欲望や失いたくないという恐怖を、自分がコントロール出来なければ、損大利小という結果に陥る!
負ける人は相場に負けているのではなく、自分自身の「内なる敵」に負けているともいえるだろう。
「メンタルを強く…」という文言は多くの入門書などで見かける。
そして、メンタルを強くするためのハウツーも色々と書かれている。
頭では理解納得したとしても、いざ相場に向き合うと、「欲望」と「恐怖」という感情がムクムクと頭をもたげてきて正しい判断の邪魔をする。
そして、多くの人たちが、負ける。
負けている人、勝てない人は、一回、立ち止まって、冷静に考えてほしい。
サル達には、連敗したり大負けしたりすることが、非常に難しい事だ!…、という意味を良く考えていただきたい。
この次には、「勝てる方法」をアップする予定。