NPO法人潮彩の会神津島村地域活動支援センター(公式ブログ)

神津島村にある障がい者の通所施設


東京都神津島村字沢尻11-1

神津島の昔話(ねこまた)

2015年01月08日 | 日記

 むかし昔、神津島の「日向」のあたりに、ネコマタが住んでいました。

ネコマタは口が赤く裂け、尾っぽが二つある大きな山猫です。

多幸の港に魚が沢山あがるとネコマタがその臭いをかいで必ずやって来ます。

ある時、ネコマタに逢った漁師がいました。

人をかみ殺すほどの勢いで追い掛けてくるので、漁師は捕った魚を、

一匹づつ道に投げては走り、投げては走りして逃げましたが、とうとう一匹の

魚もなくなりました。


 こうして秩父山の地蔵様の前まで逃げてくると、地蔵様の目が光り、

ネコマタは怖がってそれ以上は追いかけては来ませんでした。

多幸の砂浜にネコマタの足跡がついているのを見た人は、夕方にならないうちに

峠を越えなければなりませんでした。ネコマタは魚を好んで食べたり、ばけたり、

とりついたりするので多幸の魚がとれた時は気をつけろといわれていました。


ネコマタWikipedia

この昔話は、多幸キャンプ場の立て看板に記載されています


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