My Life

わかりにくいタイプの毒親育ちです。これまでの人生の整理とこれからの新しい人生の為に。同じような親をもつ誰かの為に。

今この時に感じていることーvibrationーの交わり

2017-08-24 | 毒親育ち

母は、社会運動に献身する人であった。今でも毎日出かけて活動している。(母のことを書いているが、これは社会運動を批判するものではないことを特記しておく。)

母に官能がない と書いた。これは、「今この時に相手が感じていることを感じ取り、それを包み込もうとする意図」 という意味で書いた。母としての愛情がない と一般的には言えると思う。母は自分に子どもへの愛情がないつもりはないし、その通りだろうと思う。でも、私は、愛情からくる官能を、母から感じたことがなかった。私が今ここで感じていることをことごとく無視されてきた。私は、今ここで感じていることを、ないがしろにすることを学び、習得した。

東京に住んでた頃、母が訪れに来た。混雑する中、地下鉄の改札口を通って、慣れない旅行者の母に次の方向を素早く導こうと(ボヤボヤしてたらわざと攻撃してくる意地の悪い女とかいるから)、腕をふんわり掴んでこっちと誘導すると、母は硬質に反応して、抗議するような嫌がる声を発してその手を振り払った。痴漢を振り払うみたいに。私のことが、すごく鬱陶しいみたいに。私が彼女の「身体の自由を侵害している」みたいに。本当にびっくりする。そして、傷つく。私は、母への親しみと愛情をこめて、そっと腕をとったのに…。こういった類のことは数えきれない程ある。鉄のような人

私は私と同じく自閉症スペクトラム、ADHDと診断されているI君に対して愛情を抱いている。すると、自ずと、I君の感じていることを包み込もうとする欲求をもつ。当たっているかわからない 外れているかもしれないけど、その子の感じていることを包み込んであげたいと、無意識に、自動的に、思うのである。それは、その子を守ってあげたい 庇いたい という気持ち=愛情に由来する。

母親だったら、これをもつものと思うが、私の母には、そういうのを、まったく感じたことがない。母と接すると、頭痛がする。

子の気持ちを傷つけることに躊躇(ためら)いがない、論理をカミソリのように駆使して平気でコケにしてくる、ひどい無神経 呆気にとられる他の母親たち…そういう経験を幼少からしてきた。子どもは、自分がコケにされることを、正当だと思うようになる。嫌がらせされても、そのことに鈍感になってしまう。自分で自分を守る能力を身につけないで大人になってしまう。

母と話す時は私は法廷の弁護士のように、弁論を闘わせないといけない。

母が、私の気持ちを完全に無視して、論理、正義、そういう四角いもので話す。私は、その土俵に乗って、弁論を闘わせてきた。でも、最近はそのこと自体が異常だと思っている。そういうことを家でしたくない。家は、温かい、巣であることを望んでいる。「私は機械じゃない」「か弱いナイーブな人間だ」「私は弁護士じゃない」と言ってる。こんなことを、泣きながら子どもに言わせる人。こんなに母親として無能な女がいるものかと思う。それでも、母の態度は変わらない。

また、母は、論理や正義や知性と寝たかのように、私の気持ちを無視して話をするが、最近気づいたのが、母が、本人にも気づかない無意識の目的 に動かされている ということである。その無意識の目的は、強い意図である。それは、とても哀しいことだけど、今これを書いてて泣けてくるのだけど、

私への否定 

であった。母は、論理や正義や知性で、そのことを認めない。でも、彼女が私にやってきたこと、今でもやっていることを見ると、私への否定 という目的が、そこにあることは、疑いようのない答えである。それは、自動的、反射的、無意識で、母に自覚がないのである。

私は、長い道のりの末、この真実に辿りつき、どうしていいのかわからない。

母は、これを認めない。でも、この 強い意図 はすべてを説明するに足りるのである。どうして、母からは硬直 頑なさ を感じ 温かさがないのか 頭痛がするのか。(続く)

 



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