まずクリートキャッチ・外しの方法がわからない。
『つま先を引っ掛けて、かかとを押し込む』
『つま先を軸に、かかとをひねる。』
頭で考えながら実行に移す。
ここで改めて、
自分は脳梗塞で左片麻痺だったと気づく。
ペダリングはぎこちなく、
単なる平坦路で蛇行走行し、
片手でドリンク補給すら出来ない。
普通に走れる右半身と、初心者の左半身。
まるで二人の人間が合体したような感覚。
入院中、何度も味わった感覚だ。
(ちなみに私はこの感覚を
ドラゴンボールの「フュージョン」と呼んでいる。)
天気が良かったので初ライドに挑戦し
玄関ドアを開けた時までは
奥日光までロングライドの気分であったが、
たった500m走っただけで
精神的な疲労が大きい。
奥日光どころではないと知る。
とりあえず、羽黒山の入り口まで。
10kmの平坦走行。
ペダリングモニターを見ると
パワーバランスが4:6
左右同じ出力のつもりが
左脚はほとんど仕事していなかった。
左で片脚漕ぎするくらいの意識で踏む。
少しずつ、真っ直ぐ走れるようになっていく。
季節はとっくに春から夏へ。
田んぼは水を張り、
稲の苗は緑に育っていた。
羽黒山の入り口まで来ると
無謀にも登りたい気持ちが湧いてきた。
ゆっくりゆっくり登ろう。
いつもは一気に登る急斜面も
ゆっくりシッティングで。
後半の激坂区間に入る。
ギアはとっくにインナーローだ。
とにかく足がつかないように。
足が付いたら、リスタート出来ない激坂だ。
ハンドルを握る手に力が入る。
右脚の負荷が高く、脚が攣りそうになる。
ようやくゴール。
左足首がガクガクしていた。
喉が渇き、一気に水分補給。
風が冷たく心地よい。
少しずつ、頑張ろうと思う。
帰宅後、羽黒山でのペダリング解析を見た。
見事にパワーバランスが4:6のママ。
最大パワーも随分落ちていた。
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