次男は夏休みの宿題に追われながらも、長男のサポートのおかげで自由研究を残すのみ。兄弟仲良く今日中に終われそうな会話をしている。次男にとって、兄という存在は偉大なようだ。両親からガミガミ言われながら宿題をやるより、きちんとやる気が出るらしい。
朝からそんな調子だったので、夏休みの宿題に関して私の役目は無い。
いや、夏休みの宿題だけじゃなく、このところ父を頼りにする機会が減っているような気がして、少し寂しくなった。
四十の半ばで既に家では邪魔な存在になってしまったのか。
人間、引き際が肝心だ。
それを自覚して、ひとりサイクリングに向かった。
3回目のツールド奥日光。
今日は最終山岳ステージ、金精峠に決めた。
気温30度の宇都宮エリアは車でスルー。
日光からスタートすることも考えたが、
TVの影響があったのか、神橋周辺は観光客で賑やかだ。
いろは坂も車が多いだろう。
そう考え、中禅寺湖まで車を走らせた。
いろは坂の途中で、
チーム右京相模原の石原選手と、さいたまディレーブの航大選手を見かけた。
二人の間に会話は無く、黙々と走っている。
おそらくトレーニング中なのだろう。
車から窓を開けて声を掛けようか迷ったが止めた。
丸山駐車場に着き、そこから金精峠を目指す。
200m走ったところで、後輪がスローパンクしていることに気がつく。
空気を入れながら走ることもできるが、
安全第一のため、チューブを交換することに。
久しぶりのパンク。
何か踏んだのかとタイヤを触るが異物が無い。
ならばと、チューブを抜いて軽くエアを入れるが1気圧入れても問題ない。
帰宅後、ようやくパンクの原因がバルブ付け根の小孔だと判明した。
この穴はホイールリム内部のバルブ穴端末のエッジによって発生する。
本来はチューブ側が厚くなっていて問題ないはずだが
このミシュランのラテックスチューブでは覆いきれていなかったようだ。
話を中禅寺湖に戻す。
中禅寺湖から戦場ヶ原までは車が多い。
キャンピングカーとバイク、それから都内ナンバーのレンタカー。
緊急事態宣言だが、アウトドアでの活動ならば…と出掛けて来たのだろう。
湯ノ湖を抜け、金精峠に入った途端、
一気に車もバイクも減った。
自分の息遣いと山間から聞こえる自然の声を聞きながら
黙々とペダルを踏む。
老いては子に従え。
今朝の出来事を考えながら、ことわざが浮かんだ。
金精峠に到着。
気温は20度を下回っているだろう。
ウインドブレーカーを持ってこなかったが、、
下りはフォトスポットで立ち止まることもあるので、
ゆっくり走る。
金精峠から男体山を見る。
雲が速く流れ、男体山の山頂が隠れたまま。
午後から雨らしい。
湯ノ湖と日光白根山。
先日の大雨の影響か、湯ノ湖の水面は高く
日光白根山は土砂崩れで岩肌が見えていた。