前回からの続きとして、国内バスケットボールリーグ(Bリーグ)と国内サイクルロードレース(JCLとJBCF)の選手個人のTwitterアカウントを纏めた。
Bリーグの立ち上がりは2015年4月。
プロリーグ構想として計画がスタートしたのは2005年であり、BJリーグとJBLに分裂し、Bリーグ(JBPL)としてリスタートするまでに10年も掛かったらしい。(Wikipedia参照)
紆余曲折しただけに、今のBリーグはマイナースポーツから脱却し、国内のメジャースポーツであるプロ野球やサッカーJリーグに次ぐ人気となった。
その人気獲得にはSNSを活用したという。
自転車界もプロ(実業団トップ)リーグが今年からJBCFとJCLに分裂し、Bリーグと同じような道を辿ろうとしている。Bリーグ選手のTwitterから成功の秘訣を探ろうではないか。
BリーグはB1カテゴリ、18クラブに所属する選手を使用した。
選手274人中、Twitterユーザーは204人。
驚くべきは、その204人のうち162人がTwitter認証済バッジを取得していた。
Twitter認証済バッジとは、
Twitterによって本人と確認されたアカウントに認証済みを示す青いチェックマークのことである。
(GIGAZINEより引用 元大統領の某氏を例に取った意図は特に無い。)
Twitterを使うBリーグ選手の約80%が認証バッジがあるということ。
組織全体でSNSを活用しようという意気込みを感じる。
逆に残り20%の選手は何故認証バッジを取得していないのだろう。
アカウント作成日とフォロワー数をグラフ化したのが上の図である。
青い点が認証バッジ取得アカウント、赤い点が非認証アカウント。
横軸はアカウント作成日、縦軸はフォロワー数だ。
フォロワー数50000以上は、青い点が5、赤い点は1。
認証バッジがある方がなんとなくフォロワー数が多く見える。
ただし、アカウント作成日と認証バッジ取得に相関性は無く、
Twitter古株ユーザーが認証バッジを取得できるわけではないようだ。
同様に、JBCFはJPTカテゴリ全13クラブと、JCL全9に所属する選手を使用した。
選手212人中、Twitterユーザーは141人。
残念ながら、その141人のうち、たった3人だけがTwitter認証済バッジを取得。
割合にして0.2%の選手だけが認証バッジを取得している。
Bリーグと圧倒的な差である。
続いて、グラフを見てみよう。
Bリーグ同様にJBCFとJCL選手のアカウント作成日とフォロワー数を見てみる。
青い点が認証バッジ取得アカウント、赤い点が非認証アカウントだが、アカウント作成日やフォロワー数と認証バッジ取得に相関性は無かった。というか、そもそも認証バッジ取得者は3人(0.2%)しかいないのだ。そして、グラフをBリーグと同じ縦軸の幅にした結果、Bリーグに比べJBCFとJCL選手の圧倒的なフォロワー数の少なさが目立つ。(尚、JBCFとJCL選手の中で最も多いフォロワー数は10305。同様にBリーグ選手で見ると、フォロワー数10000以上は48人いるのだが…)
Bリーグ選手の認証バッジ取得者とフォロワー数の多さ。
これだけ見ても、バスケ界と自転車界では比べ物にならない。
話は逸れるが、Bリーグは公式ページひとつとっても素晴らしい。しかも、このWebデザインは各チームの公式ページも使用していて、非常に統一感があるのだ。
B1上位の宇都宮ブレックス(https://www.utsunomiyabrex.com/)とB2下位のアースフレンズ東京(https://eftokyo-z.jp/)まで、ドメインとサーバーは各運営会社が用意しているが、Webデザインは基本同じである。
最後に、もう一つグラフを見る。
国内サイクルロードレース選手のツイート数とフォロワー数だ。
横軸がツイート数、縦軸がフォロワー数のこのグラフ。
ツイート数が5000程度でもフォロワー数が10000を超える人もあれば
ツイート数が30000近くであってもフォロワー数が5000以下の人もいる。
ツイート数とフォロワー数に相関性はないといえる。
次はフォロワー数の多い、いわゆるインフルエンサーについて分析しようと思う。