春はツールドとちぎ、秋はジャパンカップ。
栃木にはサイクルシーズンの始まりと終わりに国際レースがある。
でも残念ながらツールドとちぎは第4回目の今年で一旦終了、ラストレースとして最高に盛り上げていく!!はずだった。
2月下旬の審判員説明会から3週間が経ち、世間は新型コロナウイルスの影響で大きく変わってしまった。アジア、欧州、そして北米では週末を迎える度に感染者数が拡大していって、多くの国で入国制限や自己隔離をする事態になった。
In response to the current COVID-19 epidemic, the UCI has today announced a series of measures, aimed at ensuring the health of the global cycling community and beyond, as well as the sporting equity between participants.
— UCI (@UCI_cycling) March 15, 2020
Full press release 🔗 https://t.co/SOziLLe4st pic.twitter.com/3i9aYHKFEp
パリニースのStage7をキャンセルした翌日、UCIはプレスリリースを出した。
Suspension of all classifications for all events on the UCI International Calendar, across all disciplines, from 15 March 2020 and until further notice but at least until 3 April 2020. By freezing the points during the period indicated, the UCI is preserving sporting equity for the athletes;
UCIの国際年間カレンダーにある2020年3月15日から少なくとも2020年4月3日までの全レースを中止。また期間中のポイントは凍結。
少し前まで私はツールドとちぎは絶対に開催できると考えていた。
なぜなら県知事はなんとしてでも実行すると意気込みを見せていたし、何より東京2020オリンピックの競技委員だってリハーサル目的で参加すると言っていたのだ。
だから私は先週に木・金曜日の有休申請したし、昨日だって、KOM担当同士で電話で打ち合わせしたのだ。
UCIが中止要請したとしても、県知事判断でノーポイントレースで開催してもいいし、多くのプロスポーツ競技で無観客試合をしているように、サイクルロードレースだって同じように無観客で開催すればいい。そう思っていたけれど、今日の18時に発表されたのは中止だった。
<ツールドとちぎ公式ページより>
UCIの中止要請を受けてしまっては、中止せざるを得ないと。
非常に残念だ・・・。
でも一番残念なのは、実行委員会の皆さんだろうなぁ。
だって、中止といっても来年は出来ないんだよ。
今年がラストレースだったんだぜ?
Googleの共有ドライブにある審判員マニュアルの更新日付は3月14日だし、今日だって会場の設営をしていたと那須ブラーゼンの谷選手がツイートしてたし。
今日はとちぎ第2ステージの会場にて、強い風の中たくさんの幟を立ててくださっていました。
— 谷 順成 (@junsei_tani) March 16, 2020
一番ツラいのは主催者なんだと思う。
1月から今日まで自分を高めてこれたのはツールドとちぎのおかげ。
だからツールドとちぎに感謝して、次のレースの準備していきます!#ありがとうツールドとちぎ pic.twitter.com/N92CaPVSb1
本当にギリギリまで開催を信じて動いていたんだなぁ。
最後に、運営から頂いたメールを転載します。
平素よりお世話になっております。
UCIは新型コロナウイルス感染拡大の危険にさらされていると特定された地域では、UCI国際カレンダーのいかなるサイクリングイベントも中止にするよう主催者に要求すること、アスリートたちのスポーツ上の平等を維持する為、UCI国際カレンダーの全てのイベントについて、3月15日からさらなる通告があるまで、あるいは少なくとも4月3日まで全ての成績は中断する。指定された機関のポイントが凍結されること、を発表しました。
これを踏まえて第4回ツール・ド・とちぎ 主催者は、大会の開催中止を決定いたしました。
皆様には約4ヶ月の間、第4回ツール・ド・とちぎの開催に向けて多大なご協力をいただきましたことを感謝申し上げます。
事務局としても大変残念な結果となってしまいましたが、今後とも自転車競技の発展と皆様のご活躍をお祈りいたします。
長きにわたりツール・ド・とちぎを支えていただきましてありがとうございました。
これで終わりだなんて…言葉に表せないほど、喪失感でいっぱいだ。
タイトル画像は去年のツールドとちぎ第3回ステージの画像です。