分離不安の犬の正体

分離不安…飼い主と離れると不安で問題行動をおこす

つまり、小粒のことです。



小粒の今年の目標は『留守番が出来るようになること』。

それにはまず「分離不安を何とかせねば！」と考えたものの、
何をどうすればいいか正直迷っていた。

そんな中、ある犬の本に書かれていた内容、、、

『分離不安症の犬は、自分がリーダーだと
思い込んでいることに起因する』

に、私はプチ衝撃を受けた



小粒がリーダーだぁ？

私の言うことはよく聞くし、私がいないと異常に寂しがるのに
小粒がリーダーだと？

　　

考えられない一方で、最近のボディガードの過熱ぶりに
認めざるを得ない部分もあった。

ボディガード。小粒父が私にちょっかいを出そうとすると
その手をものすごい勢いで攻撃するのだ。

絶対に噛んではイケないと教えてはいるが、
小粒父は「噛まれるのも時間の問題」と思っているらしい。

それくらい、必死に私を守ろうとする（汗）。



小粒は自分がリーダーで、私を守る義務を負っているのだ。

常に後を付けるのは単なるストーカーではなく、
私を危険から守ろうとしているから。

留守番させると鳴き喚くのは寂しいからではなく、
私が外でどんな目に遭っているか気が気でないから。

んなバカな…？　でもこう考えると
つじつまが合うことが多くて否定できないのだ。

本当に小粒がリーダーのつもりなら、常に気を抜けず、
さぞ緊張した毎日を送っていることだろうと気の毒に思う。

なので、まずは小粒がリーダーではないことを
徹底的に教え込むことに決めた



私が心がけるのは小粒を無視すること。

小粒父は「そんな、かわいそうに…」と言うけれど、
無視するのってとても効果的なんだそうです。

『おかーしゃん、遊んで～』ときても無視。
『おかーしゃん、撫でて～』と甘えても無視。
『おかーしゃん、抱っこして～』にも無視。

とにかく、小粒からの要求には全て無視することにした。
（“私から”遊んであげたり撫でてあげたりはしますョ）



で昨日、４日の朝。

実家から２日ぶりに戻った私は、家に入ってからも
小粒をしばらく無視しようと決めていた。

普段、買い物から帰っただけでも狂喜乱舞して
飛びついてくるのだから、２日ぶりなら大騒ぎに違いない。

ドキドキドキドキ

カチャ。鍵の音を聞きつけて既に玄関には小粒がいた。

ちぎれそうなくらい尻尾をブンブン振って飛びついてきたが、
背中を向けて完全無視した。

すると、意外にもあっさりと寝床に引き下がり、
すぐにまた寝てしまったのだ！？



正直、ちょっと寂しかった（笑）

無視するのって大変だろうな…と覚悟していたのに、
１分もしないうちに興奮が止んでしまったのだ。

これは『外で何してたの？大丈夫だった？』と心配する小粒を
無視することで『別に何もなかったけど』と安心させているらしい。

これには小粒父も驚いていた。



つまりは、私たちが毅然とした態度をとることで
小粒のリーダーとしての心配を取り除いてやる。

小粒が動揺した時こそ無視！！

そして小粒の要求は全て無視！！

それを繰り返すうち、小粒は
『私はリーダーじゃないんだ』と思うようになる。

本にはそう書いてあった。



どこまでうまく出来るか分からないけれど、
しばらく頑張ってみようと思います。



小粒父：「じゃあオレは小粒の何なんだ？」

…すみません。私にもよく分かりません（汗）。