いつの頃からか、クローゼットの隅で横になる姿を見かけるようになりました。
呼んでも顔を向けないことが多く、「何いじけてんの~?」と。
ぽっちを迎えたことで繊細なハートが傷ついてるんだな…。
それぐらいにしか考えなかった私たち。
獣医さんの話しでは、暗い場所で横になって動かないのは
『腹痛に耐えているんでしょう』だそうです。
ここでもサインは出てたんだね。
なのに私も小粒父も「また反省部屋にこもってるよ」と笑っていました。
究極の食いしん坊があまりに食べなくなったことで「これはおかしい」と
焦りだしたけれど、もし小粒が元々食の細いコだったら
「まあ食べないのはいつものことだから」なんて笑いながら
もっともっと見過ごしていたかも。ゾッとします…
小粒を迎えて9年と半年、ご飯を残したのは多分1回か2回。
その小粒が8月2日を最後に完食出来なくなりました。
特にこの1週間はほとんど食べておらず、少し食べても全部吐きました。
点滴に通っているけれど、せいぜい補えるのは水分とミネラルだけで
本当に必要な栄養やカロリーは摂れていません。
それでも元気だけはあり、散歩ではしっかり歩けていたので
まだどこかで安心していました。
一昨日から散歩にも行かなくなりました。
ぽっちだけ連れて外に出ても小粒は家から出ません。
家に残された小粒は少し鳴いただけですぐ静かにしていたそうです。
ついに散歩にも行けなくなってしまった
しかも、時々見かける苦しそうな呼吸。
弱る一方で喜べる要素が何一つなく、おまけにネット検索すると
すい炎で亡くなった愛犬の記事に多数ヒット…。
目の前が真っ暗になりました。
半分冗談で言っていた『小粒は10歳を超えることが目標ね!』
まさか本当に目標になるとは…?
ありえないと信じつつ、別れが近いかもしれないことを初めて意識しました。
こうなるとメンタル弱い人間は歯止めがきかないもので、
頭をよぎるのは最悪なことばかり。
『泣くにはまだ早い!』いろんな人に怒られました。
そうだね、そうなんだけど気が狂いそうだ。。。
昨日点滴に行った時、獣医さんに思わず聞いてしまいました。
「すい炎って治らない病気ですか?」
「別れを覚悟した方がいいですか?」
大丈夫ですとは言ってくれなかったけれど、笑いながら
『すい炎で通院しているコは今3匹いますが、どのコも
少しずつ食べられるようになってきていますよ』と言って頂きました。
時間はかかるけれど、治療出来なくはないそうです。
『それに小粒ちゃんはまだ重症じゃないです』
少しだけ、ほんの少しだけほっとしました。
食べられない小粒に点滴+流動食を与えてみることになりました。
入院して24時間点滴をしつつ、栄養を入れることも出来るけれど
それは最終段階であって、やはりまずは口から栄養を摂るのが望ましいとのこと。
私の携帯と比べるとこの大きさ。
これを一日に1.5本飲ませるのが理想ですが、まずは一日1本が目標です。
病院で与え方を教えてくれたけど、小粒かなり抵抗しましたねぇ…
こりゃ小粒父にも手伝ってもらわなきゃ無理だな。
夜。体調が少し良さそうに見えました。目に力がある!!
結局昨日も何も食べなかったけれど、一夜明けて今日。
やっぱり朝食を食べようとしない小粒に薬だけでも、と
てんかん薬を無理やり口に入れて飲ませました。
それがきっかけ?かは分かりませんが、その後ほんの少しだけ
茹でたササミを食べたのです!
何日ぶりだろう~~~
その後、数時間おきにササミを与えていますが
ほんの少量なら口にするようになりました。
吐く気配もないし、今日は流動食の出番はなさそうです。
このまま少しずつでも食べてくれるようになりますように。
すい炎検索した中で気づいたことがあります。
愛犬が急死した、という書き込みが意外と多いこと。
昨日まで元気だったのに。
今朝も散歩に行ったのに。
全く異変なんてなかったのに。
なんで?どうして?
何もしてあげられずに死なせてしまった自分を責め、
一生苦しみ続けるかもしれない。
そう考えると、治療させてあげられる時間を与えてもらえるだけでも
ありがたいのかなと思えるようになりました。
後悔だけはしないよう、出来る限りのことを精一杯してあげたい。
今はただそれだけです。
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