フラワー長井線の日常に及ぼす米坂線不通の影響 その1

2023-06-23 | 鉄道
2022年8月の豪雨で米坂線の今泉~坂町間が不通になっているが、これによりフラワー長井線でも今までとちょっと変わったことが起きている。災害が原因なので気分的に少々微妙ではあるが、一応記録しておこうと思った。

まずは、フラワー長井線を走るキハ110。本来、米坂線の車両は拠点である新津運輸区との間で行き来していたが、新潟方面への線路が寸断されており、自走で新津に向かうことができない。燃料の給油など日常の整備は米沢駅できるようだが、より詳細な点検・整備については、フラワー長井線荒砥駅に隣接する車両基地で実施しているようなのだ(おそらく交番検査相当か?)。これまでも、我が家の子どもたちから「近くの踏切で米坂線(の車両)が走っているのを見たよ。」と何回か聞いていたのだが、そのタイミングが読めず・・・。

2023年6月4日(日)の昼頃、窓の外からいつもとは違った警笛が聞こえてきて、ふと外を見るとキハ110が今泉方面に走り去っていった。休日にお目にかかれるなんて、なんてラッキーな。早速カメラ片手に今泉駅へと向かう。

今泉駅のフラワー長井線上りホーム(1番線)では、キハ110-204が入れ換えの準備中であった。




入れ換えの様子はビデオカメラで撮影。キハ110-204は、無事側線に収まる。


良いものを見たと満足した私は、るんるん気分で帰宅したが、その行動は「不正解」だったのだ・・・。

15:00からの子ども会育成会の打合せに向け昼寝をむさぼり、ぼちぼち起きねばと思った14:30頃、外で踏切が鳴る。本来、この時間帯に走る列車はないはずと外を見たところ、キハ110が荒砥方向に走り去った。
改めて今泉駅での出来事を思い出すと、キハ110-215は側面に「回送」を表示しており(この時点で、前面は「ワンマン普通」表示だが)、米沢方の標識灯も「赤」だ。反対側(坂町方)で前照灯が点いていたかは記憶にないが、キハ110-215も入れ換え待ちであったことは想像できる。

残念がっていても仕方が無いので、急ぎ長井駅に向かう。幸運にも、上り定期列車(216D)が発車する14:42までは長井駅に留まるだろう。


予想どおり、長井駅に停車中のキハ110-215。前面は「回送」表示となっている。

ほどなく、216Dが到着。さくらラッピングのYR884とのツーショット。



14:42、両者は同時に発車していった。このまま荒砥まで追いかけたいところだが、先述のとおり15:00からの打合せがあって泣く泣く断念。長井駅で見ることができただけ、ラッキーだったとしよう。

翌6月5日(月)、出勤途中に荒砥の車両基地を通りかかると、基地内にキハ110-215が居る。外にはJRマークのトラックも停まっていて、何か整備用の資材を運んできたか、整備担当者が来ているのか。


さらに6月6日(火)の朝、この日もキハ110-215は基地の中。



代わりに追い出された感のあるYR-886が、基地の外に留置中。右隣は廃車となって久しいYR-885。

6月7日(水)の朝は、仕事の関係上立ち寄れなかったが、夜にはキハ110-215の姿は無かった。6日・7日のどちらに戻ったのかは定かではないが(何となく6日かな?)、それほど時間のかかる整備ではなかったのだろう。

本来、米坂線の早期復旧を期待したいところだが、もうしばらくは同じような整備が続くのかもしれない。何となくパターンがわかったので、今度はもう少しじっくり眺めてみよう。

※数年に一度レベルの高度な検査は荒砥では実施できないようで、2022年11月、2023年5月に今泉駅から車両の搬出(陸送)があった。どちらもタイミングが合わず見ることはできなかったが、とりあえず11月の陸送直前のGV-E400-3だけ記録しておいた。





「休車」の札が差し込まれている。

ところで、このまま搬出され続けたら使える車両がなくなってしまうのだが、いつか検査後の車両が搬入されることはあるのだろうか…。