旅をする木

焚火好き、毎日炎を眺めていたい。それが叶わぬのなら、せめて月に一度だけでも・・・焚火(最近はポタリングばかりですけど)

十月第三日曜日(2)

2006-02-23 21:42:45 | アウトドア
              ☆
テントから少し離れて彼らが止めてある車のそばに「コの字型」に自分の車を着ける。その中のスペースに焚き木がまとめてられている。 「至れり尽せり」。
何本かを地面に並べて敷詰めその上に焚き木を載せ、焚きつけに火を着けると少し強い風のおかげもあってすぐに良い火になった。 
ゆらゆらと揺れていた灯りの主たちも、もう引き揚げたようだ。

いつもの 静かな浜にもどった。

   間に合った。 

椅子に座って焚火の向こうの海を見る。
予想したとおり、月が西に傾き 海面に光の帯を走らせいる。本当にきれいである。
やがて太陽が西に沈むときのように 青白い月の光が赤みをおびて来ると一気に「ムーン・セット」だったらしい。その時、俺は懐中電灯を片手にカニをもとめて海辺をさまよっていて 足許しか見ていなかった。「残念」 しかも獲物はたった一匹だけだった。 
後は彼に期待しよう。

カズヤのカニ獲りは強烈だ大人たちはとてもマネできない。まずパンツ一枚になってそれから無造作に岩の隙間に手を突っ込む。大人たちはその穴にカニが居るのは爪が見えてたり、足や眼やアワが見えているので判ってはいるが普通は「無理」と判断する。服がびしょ濡れになるのは嫌だし、時間をおいて見に来ようッと。もしかしたら油断してもうチョッと捕まえやすい所に出て来ているかも?などと希望的観測に基づいてあきらめる。やつは兎に角見えない敵を手で探り、押さえて引っ張りだす。
考えてごらん どんな大きなハサミで待ち構えているか分からないんだゾ。

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