旅をする木

焚火好き、毎日炎を眺めていたい。それが叶わぬのなら、せめて月に一度だけでも・・・焚火(最近はポタリングばかりですけど)

十月第三日曜日(1)

2006-02-23 22:26:04 | アウトドア
  
   月のきれいな夜だった。

助手席の妻が景色を見て「きれい・・・」と呟いた。
少しふり返る。大小の岩や島に影をつくって月が日本海を照らしている。
どこかで車を止めてゆっくりながめたい気持ちを抑え目的地へいそぐ。
ここで美しければ「そこ」はもっと美しいはずだから・・・間に合えば。

それに子供たちは先発の森本オイチャン一家がいっしょに連れて行ってくれているので 出来るだけ急ぐ事にした。

砂浜にはテントは2つだけだった。
うちのチビたちが寝ているテントをのぞいて見るとおいちゃん、カズヤもいっしょに4人で寝ていた。中に入り まひろを寝袋の中に押し込みテントのジッパーを閉じる。おいちゃん、爆睡。気づいた気配なし。
水辺で幾つもの光が動き呼び合う声が聞こえる。カニを獲りに来た人たちだろう。この人たちが工作員だったら簡単に拉致されるだろう。
           つづく ↓

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