真実の扉

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電力不足キャンペーン工作

2011年05月14日 23時15分29秒 | 東日本大震災関連

私は新聞の社説というものを余り読みません。
それは新聞からは事実を求めていても、新聞記者の意見、考え方を余り評価していないからです。
英知と判断力を持った人が少ない。
記者会見など見ていても彼らの質問にはがっかりです。

新聞記者というと何かインテリそうで尊敬に値する人物だと思っている人が多いかも知れませんね。
私も若いころはそう思っていました。
しかし自分が大新聞の関連会社に勤めて、そこに新聞記者だった人が社長や取締役として送り込まれたりして、自分の上司になったりしてみて、実際に彼らと接すると・・・ その後は誰がこのブログ見ているか判らないので、書きませんがお察しください。

「浜岡原発停止の真実」に関してもどの新聞も書きませんですね。
天木直人さんがウィキリークスで日米間の機密文書がすっぱ抜かれても甘い蜜を貰った朝日新聞以外はほとんどこれに関して大きな記事にしていないです。

今日の東京新聞の社説は読みました。12日の記事に関連した良い記事でした。
12日の東京新聞朝刊に広野火力発電所と揚水発電の現状に関する「情報操作」に関して大きくページを割いていました。
今日は休日で私は日本経済新聞と東京新聞しか購読していませんが、平日は主な新聞を会社で見ることができます。
と言っても仕事をしているので隅まで読みませんので、見逃しも多く確実ではありませんが、他の新聞ではこのような記事は余り見かけません。
下記は12日の東京新聞の記事です。



東電また“情報操作”「電力不足キャンペーン」にモノ申す
広野火力復旧へ 夏もOK(5/12こちら特報部より)

中部電力浜岡原発(静岡県御前崎市)の停止決定を機に、またぞろ「電力不足キャンペーン」が始まった。中電による電力融通の打ち切りが理由のようだが、「こちら特報部」の調べでは、被災した東京電力広野火力発電所(福島県広野町)が七月中旬にも全面復旧する。そうなれば真夏のピーク時も電力は不足しない。国民を欺くような“情報操作”の裏には、なおも原発に固執する政府や電力会社の姿勢が垣間見える。(佐藤圭)
http://www.tokyo-np.co.jp/article/tokuho/list/CK2011051202000064.html


以下の記事が出ていないので、要約します。

結局、夏の電力量は余力があるので、停電ありえないということ。
中部電力浜岡原発(静岡県御前崎市)の停止決定という電力会社にとってピンチがあっても、転んでは起きない。
またまた「電力不足キャンペーン工作」が始まったということです。
中電による電力融通の打ち切りをその理由に上げているようです。

「こちら特報部」の調べでは、地震で休止している福島県の東京電力広野火力発電所が七月中旬にも全面復旧するとのこと。
東電は復旧の見通しを示しませんが、今月6日に衆院科学技術特別委員長の川内博史衆院議員(私はこの人は信用している)ら民主党国会議員ら7人が広野火力発電所(5基、計380万kw)を視察した折、川内氏らが今夏までに再稼働が可能かどうかを尋ねると、発電所の担当者は「津波で破損したが、全体的には被害は少ない。7月中旬にも全面復旧できる」と明言したといいます。

そうなれば真夏のピーク時も電力は不足しない。
国民を欺くような“情報操作”の裏には、なおも原発に固執する政府や電力会社の姿勢が垣間見えるのです。

さらに広野火力が復旧すれば、夜間に余った電力でダム湖に水をくみ上げて発電する揚水発電も上積みできる。
電力供給力見通しでは、400万kwしか計上していないが、東電管内の揚水発電能力は最大1510万kw夏の最大需要と予測する5500万kwは十分に賄える計算になります。

川内氏は「今夏の東電の電力供給力は全く問題がないどころか、需要を上回る。
余剰電力は東北電力などに融通すればいい。浜岡原発の停止は、電力会社の供給力に絵生きようしない」と断言したとのこと。

西日本からの電力融通分100万kwの内訳についても、東電、中電ともに口をつぐむ。
(中略)電力供給力への不安を解消するどころか“得意の情報隠し”で危機をあおっている格好。
東電や政府は震災後、一貫して電力の供給力情報を出し渋ってきた。

それを裏付けるような文書「東京電力の設備出力及び地震による復旧・定期検査等からの立ちあがりの動向」がある。
資源エネルギー庁が官邸や与党への説明用に作成した内部資料で、東電管内の原発、火力発電、水力発電の出力や、震災前と直後の状況、7月末までに復旧する予定の発電所が一目で分かる。
この文書でも、東電の当初の供給力見通しのうち、最大1510kwの揚水発電の存在が抜け落ちていたことがあきらかになった。

わかっているだけでも3つ=東電広野火力(5基380万kw)と揚水発電(東電管内1,050万kw)と中電からの供給分(100万kw)の三つが、意識的に外されている。
民主党川内博史議員が言うとおり、今夏の東電の供給力は、全く問題ないどころか需要を上回る。
余剰分は、東北電力へまわせる位だ。

こういった工作で、国民の意識は「やっぱり原発は必要だ」になってしまっています。

思うところがあったら Clickしてね。。。
  

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2 コメント

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米軍に甘い、自分にも甘い (とびら)
2011-05-16 18:12:12
3103さん、こんにちわ。

柏崎が故障した際に全国の原発止めたときは火力発電所など故障していなかったでしょうが、復旧すれば当然電力は足りるのでしょうね。

日本はこれを期に原発なしで1億3千万人弱の人が暮らしたら世界の見本になる。
原爆を落とされた唯一の民族である我々が原発に奔走するのはいけないでしょう。
憲法第9条を守るのと同じくらいに徹底するべきでした。
このこと書いていて、今回の事故は石原慎太郎ではありませんが、やはり罰が当たったと言えそうです。
今後は政策を変えないと更なる悲劇がやってくるかもしれませんね。
神様から与えられた日本人の役割をまったく果たしていないということで。

計画停電は米国の施設の近くではしなかったとは知りませんでした。
でも常識から考えてそうでしょうね。

東電の体質は本当に良くないですね。
役員賞与をたったの半額カットで批判を浴びましたが、代表権をもつ東電役員の年収はなんと7200万円です。
その他でも3700万円あるという。
http://www.nikkansports.com/general/news/p-gn-tp0-20110515-775965.html

冗談んじゃありませんね。
しばらくは年間500万円ぐらいで生活をやりくりしてもらわないといけません。
貯金だってたくさんあるでしょうから。

3103さん、またお寄りくださいね。
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東電の隠蔽体質 (3103)
2011-05-16 15:38:09
久し振りにコメントします(^^)。
以前ネット動画で、ジャーナリストの上杉隆さんが話していたのですが、数年前の中越地震で柏崎刈羽原発が故障した際、全国の原発を止めて一斉点検を行ったそうなのですが、それでも計画停電などなかったそうです。そのことを指摘した上で、(春の計画停電の頃)あと何基の火力発電所が復旧したら電力は間に合うのか、東電に聞いたところ、あと1基で間に合うとのことでした(当時)。計画停電が実施されたことで亡くなった方もおられますし、情報を隠し続ける東電には本当にあきれてしまいます。
ちなみに、米軍施設の近くは計画停電からは除外されてました。米軍基地には電力不足、計画停電などの負担はさせられないとう考えなのでしょうね。どこまで「思いやり」のある国なのでしょうね~日本は…。ははははは
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