同居人は化け猫!
第8章 のほほんな日々
3.苦手 ―すばる―
冬夜の父、すばるは女子が苦手であった。
それなら、なぜ柚葉は大丈夫だったのか。
その疑問は当のすばるでさえも答えれない。
苦手なものは苦手なんだ――冬夜のまんじゅうをつまみ食いしている鈴蘭を見て、すばるは心の中で言い訳した。
鈴蘭は化け猫だが、女子だというのに変わりはない。
確かに手紙には連れてこいって書いたが、こんな感じになるとは。
迂闊だった。
すっかり自分の苦手を忘れるなんて。
「ん?」
視線を感じた鈴蘭が振り返る。
「…っ!」
目が、あった。
「冬夜の、父さんか?」
鈴蘭が問う。
問われたすばるはというと。
(どうすればいいんだ!目があった時の対処法ってなんだよ!?鈴蘭は柚葉よりも女子っぽいし、何をどう話せばいいのかわかんねーよ!誰か教えてくれる人は!?)
パニック状態だった。
中に柚葉への失礼な物言いが入っていたことにも、すばるは気付いていない。
「だ、大丈夫か?」
つられて鈴蘭も少しパニックになった。
すばるはさらに訳がわかんなくなり、こう答えた。
「大丈夫じゃない!」
話の意味がわからない。
鈴蘭は慌てて冬夜を呼んだ。
「冬夜ー!父さんがやばい!」
「は?なんだよそれ!」
それからいろいろあり、復活したすばるに柚葉の一言。
「早めに苦手克服しときなよ。」
本当にそうだなぁと、泣きたくなった。
written by ふーちん
第8章 のほほんな日々
3.苦手 ―すばる―
冬夜の父、すばるは女子が苦手であった。
それなら、なぜ柚葉は大丈夫だったのか。
その疑問は当のすばるでさえも答えれない。
苦手なものは苦手なんだ――冬夜のまんじゅうをつまみ食いしている鈴蘭を見て、すばるは心の中で言い訳した。
鈴蘭は化け猫だが、女子だというのに変わりはない。
確かに手紙には連れてこいって書いたが、こんな感じになるとは。
迂闊だった。
すっかり自分の苦手を忘れるなんて。
「ん?」
視線を感じた鈴蘭が振り返る。
「…っ!」
目が、あった。
「冬夜の、父さんか?」
鈴蘭が問う。
問われたすばるはというと。
(どうすればいいんだ!目があった時の対処法ってなんだよ!?鈴蘭は柚葉よりも女子っぽいし、何をどう話せばいいのかわかんねーよ!誰か教えてくれる人は!?)
パニック状態だった。
中に柚葉への失礼な物言いが入っていたことにも、すばるは気付いていない。
「だ、大丈夫か?」
つられて鈴蘭も少しパニックになった。
すばるはさらに訳がわかんなくなり、こう答えた。
「大丈夫じゃない!」
話の意味がわからない。
鈴蘭は慌てて冬夜を呼んだ。
「冬夜ー!父さんがやばい!」
「は?なんだよそれ!」
それからいろいろあり、復活したすばるに柚葉の一言。
「早めに苦手克服しときなよ。」
本当にそうだなぁと、泣きたくなった。
written by ふーちん