同居人は化け猫!
第7章 さぁ実家へ!
1.待ってましたぁ!!
「夏休みだぁぁぁ!!!」
尾崎中学校の屋上に、冬夜の声がこだまする。
注意するものは、誰一人としていなかった。
尾崎の名が付く私立の学校。
それは、言わずとしれた勉強学校である。
土曜日は学校でテストの日。
それに備えて一週間勉強する。
日曜日は「一応」休みだが、宿題登場。
…とまあ、ものすごい学校なのだ。
しかし。
しかしっ!
夏休みは、存在するわけで。
「冬夜、冬夜!夏休みって何だ?」
嬉しくて叫んだ冬夜の耳に、何とも間抜けな声が聞こえてきた。
いつもは呆れたり目が点になるところ…だが。
「喜べ鈴蘭!これはすげぇことだぞ!?」
「そーなのか?」
ゴールデンウィークを上回るほど喜んでいる冬夜は、首を傾げる鈴蘭にかまわず、帰り道につく。
鈴蘭はいつもの通り猫になってついてきた。
他の下校中の生徒がいない時は、めんどくさいからこうしている。
毎回思うのだが、制服とか学生鞄はどこに消えるのやら。
とか思っていたら。
「あ、いたいた。冬夜くーん!!」
前方から声が。
「れ、羚歌さん!?方向音痴じゃなかったんですか!?」
「やだなぁ♪ちょっと山を越えるのが大変だったけど、ちゃんと来れたわよ!?」
「や、山!?」
どこの山?
てか、尾崎中学校そんな遠くないはずだけど。
つくづく、この人はおかしいと思う。
失礼なことだが。
「そんなことより冬夜君。」
そんなことなのか………………。
「手紙、来てるわよ?」
「…へ?」
written by ふーちん
第7章 さぁ実家へ!
1.待ってましたぁ!!
「夏休みだぁぁぁ!!!」
尾崎中学校の屋上に、冬夜の声がこだまする。
注意するものは、誰一人としていなかった。
尾崎の名が付く私立の学校。
それは、言わずとしれた勉強学校である。
土曜日は学校でテストの日。
それに備えて一週間勉強する。
日曜日は「一応」休みだが、宿題登場。
…とまあ、ものすごい学校なのだ。
しかし。
しかしっ!
夏休みは、存在するわけで。
「冬夜、冬夜!夏休みって何だ?」
嬉しくて叫んだ冬夜の耳に、何とも間抜けな声が聞こえてきた。
いつもは呆れたり目が点になるところ…だが。
「喜べ鈴蘭!これはすげぇことだぞ!?」
「そーなのか?」
ゴールデンウィークを上回るほど喜んでいる冬夜は、首を傾げる鈴蘭にかまわず、帰り道につく。
鈴蘭はいつもの通り猫になってついてきた。
他の下校中の生徒がいない時は、めんどくさいからこうしている。
毎回思うのだが、制服とか学生鞄はどこに消えるのやら。
とか思っていたら。
「あ、いたいた。冬夜くーん!!」
前方から声が。
「れ、羚歌さん!?方向音痴じゃなかったんですか!?」
「やだなぁ♪ちょっと山を越えるのが大変だったけど、ちゃんと来れたわよ!?」
「や、山!?」
どこの山?
てか、尾崎中学校そんな遠くないはずだけど。
つくづく、この人はおかしいと思う。
失礼なことだが。
「そんなことより冬夜君。」
そんなことなのか………………。
「手紙、来てるわよ?」
「…へ?」
written by ふーちん