ハッピー・メリークリスマス!
6.校長先生とソフィアさん
「ちょっと!急に走り出さないでよ!」
後ろでイスフィールという名らしい少女が叫ぶ。
「仕方ないでしょ!てゆーか、その玉どこで手に入れたの?」
比較的体力がないフラットに代わって、ラートが聞いた。
しかし息も切れてきている。
「母様の宝物なの!それとあなた達とどーゆー関係?」
だがイスフィールは普通にしゃべっている。
かなり体力があるようだ。
「そんなの、校長先生に聞いてよ!」
途中で遭遇したロア。彼女も体力がある。
「どーしてよ!」
「校長先生が同じ物を持っているからよっ!」
他のナチュラル、レスト、シャープがそろえて叫んだ。
イスフィール達3人はその言葉に驚いた。
「どういう意味?」
「それは、校長先生に聞けばいいんじゃない?」
フラットは扉を思い切り開ける。
もちろんノックはした。
そこは、校長室だった。
* * *
「ソフィア?」
校長先生は目の前で固まっているイスフィールに言った。
その名前は、誰の名前なのか。
悪魔6人には分からない。
「母様のこと…知ってるんですか?」
イスフィールは驚いて聞き返す。
ソフィアというのは、イスフィールの母親の名前だったのだ。
「母様…?まさかソフィアのこども?」
「はい…。まあ、そうですけど。」
訳が分からず答えるイスフィール。
校長先生はきゃああ!という(?)喜びの声を上げて、イスフィールに抱きついた。
「ソフィアは?元気?あ、その玉よく壊れてないわね。」
急に校長先生がおしゃべりになった。
自分達と同じ年のように。
しかし、その質問にイスフィールは寂しそうな顔をする。
「母様は…もういません。あの…教えてください。母様のこと。あと、ガラス玉のこと。」
『もういません』
フラットは、その言葉のことを考えると、イスフィールと同じように寂しくなった。
もう自分の母がイスフィールにはいないのだから。
フラットのそんな気持ちが分かったのか、レイアースが代わりにイスフィールの頭をぽんぽん、と叩いた。
イスフィールが不思議そうに見上げる。
「…分かった。じゃあ、短く説明するわ。」
校長先生は、座ってと促した。
イスフィールだけが座った。
「じゃあ、話すわね。」
いいよ、とでも言うように、イスフィールの手の中のガラス玉がキラキラと光った。
written by ふーちん
6.校長先生とソフィアさん
「ちょっと!急に走り出さないでよ!」
後ろでイスフィールという名らしい少女が叫ぶ。
「仕方ないでしょ!てゆーか、その玉どこで手に入れたの?」
比較的体力がないフラットに代わって、ラートが聞いた。
しかし息も切れてきている。
「母様の宝物なの!それとあなた達とどーゆー関係?」
だがイスフィールは普通にしゃべっている。
かなり体力があるようだ。
「そんなの、校長先生に聞いてよ!」
途中で遭遇したロア。彼女も体力がある。
「どーしてよ!」
「校長先生が同じ物を持っているからよっ!」
他のナチュラル、レスト、シャープがそろえて叫んだ。
イスフィール達3人はその言葉に驚いた。
「どういう意味?」
「それは、校長先生に聞けばいいんじゃない?」
フラットは扉を思い切り開ける。
もちろんノックはした。
そこは、校長室だった。
* * *
「ソフィア?」
校長先生は目の前で固まっているイスフィールに言った。
その名前は、誰の名前なのか。
悪魔6人には分からない。
「母様のこと…知ってるんですか?」
イスフィールは驚いて聞き返す。
ソフィアというのは、イスフィールの母親の名前だったのだ。
「母様…?まさかソフィアのこども?」
「はい…。まあ、そうですけど。」
訳が分からず答えるイスフィール。
校長先生はきゃああ!という(?)喜びの声を上げて、イスフィールに抱きついた。
「ソフィアは?元気?あ、その玉よく壊れてないわね。」
急に校長先生がおしゃべりになった。
自分達と同じ年のように。
しかし、その質問にイスフィールは寂しそうな顔をする。
「母様は…もういません。あの…教えてください。母様のこと。あと、ガラス玉のこと。」
『もういません』
フラットは、その言葉のことを考えると、イスフィールと同じように寂しくなった。
もう自分の母がイスフィールにはいないのだから。
フラットのそんな気持ちが分かったのか、レイアースが代わりにイスフィールの頭をぽんぽん、と叩いた。
イスフィールが不思議そうに見上げる。
「…分かった。じゃあ、短く説明するわ。」
校長先生は、座ってと促した。
イスフィールだけが座った。
「じゃあ、話すわね。」
いいよ、とでも言うように、イスフィールの手の中のガラス玉がキラキラと光った。
written by ふーちん