ハッピー・メリークリスマス!
5.天使の学園
「ここどこ?」
重い沈黙を破ったのは、イスフィールの声だった。
というより、それを考えるのが遅いんじゃないだろうか。
「…まあ、それもそうなんだけど。いい加減俺の上から降りてくんない?」
レイアースは少し辺りを見渡しながら言う。
わずかに殺気が込められていた。
仕方なく2人は降りる。
「ちょ、ちょっと待ってよ!あなた達、誰!?」
さっき明かりを付けた人が言う。
背中には黒々とした羽がついているのが不思議だ。
「そっちこそ待って!先に質問したのは私!」
イスフィールが返すと、その人は驚いた顔をして言った。
「…知らないの?ここは、ラブールの中にある天使の学園だってこと。まあ、私達は悪魔なんだけど。」
最後のところは小さく言う悪魔。
それでも丸聞こえである。
「天使?悪魔?まるで魔法の世界だね。」
しばらく黙っていたセイレーンが言う。
「で?名前は?」
「んー?私はイスフィール。んで、この2人がレイアースとセイレーン。あ、双子だからね、その2人。」
ついでに付け足す。
「私はフラット。さっき明かりを付けたのはラート。よろしく~」
一応あいさつする。
ふとイスフィールの手をラートがまじまじと見つめた。
フラットもだ。
「ね、ねえ、フラット!あの玉…!」
2人は意を決したようにイスフィールの手を取ると、すぐに教会を出て走る。
護衛の2人もそれに続いた。
「校長室に来てもらわなきゃ!」
written by ふーちん
5.天使の学園
「ここどこ?」
重い沈黙を破ったのは、イスフィールの声だった。
というより、それを考えるのが遅いんじゃないだろうか。
「…まあ、それもそうなんだけど。いい加減俺の上から降りてくんない?」
レイアースは少し辺りを見渡しながら言う。
わずかに殺気が込められていた。
仕方なく2人は降りる。
「ちょ、ちょっと待ってよ!あなた達、誰!?」
さっき明かりを付けた人が言う。
背中には黒々とした羽がついているのが不思議だ。
「そっちこそ待って!先に質問したのは私!」
イスフィールが返すと、その人は驚いた顔をして言った。
「…知らないの?ここは、ラブールの中にある天使の学園だってこと。まあ、私達は悪魔なんだけど。」
最後のところは小さく言う悪魔。
それでも丸聞こえである。
「天使?悪魔?まるで魔法の世界だね。」
しばらく黙っていたセイレーンが言う。
「で?名前は?」
「んー?私はイスフィール。んで、この2人がレイアースとセイレーン。あ、双子だからね、その2人。」
ついでに付け足す。
「私はフラット。さっき明かりを付けたのはラート。よろしく~」
一応あいさつする。
ふとイスフィールの手をラートがまじまじと見つめた。
フラットもだ。
「ね、ねえ、フラット!あの玉…!」
2人は意を決したようにイスフィールの手を取ると、すぐに教会を出て走る。
護衛の2人もそれに続いた。
「校長室に来てもらわなきゃ!」
written by ふーちん