トヨニのルンゼ滑走のhIdekinさんのコメントで、「何てことないように滑ってる・・・」って言われて少しうれしかった。
滑ったことにじゃなく、急斜面を滑っているようには見えないということにだ。
緩斜面も急斜面もさほどフォームが変わらないように見えたら、それこそが自分が目指してきた「ライディング スタイル」に他ならない。
ケリーのように、あくまで自然体で気負うこともなく流れるように滑り下りていく。
そんな滑りがしたくて今に至る。
リラックスしてドロップポイントに立つ。肩の力を抜き、膝を柔軟に保ち、気負わずに雪面に対応する。
これが自分の「ライディング スタイル」だ。
たとえ自撮り棒を持っても変わらない。それがいいか悪いかはわからないが、自分のフォームが固まっていれば、自撮り棒を持ってもライディングにたいした影響はないのだ。故に自撮り棒を持ってよく急斜面滑れるねと言われるが、自分では大変なことではなく、ごく普通のことになってる。
自分の経験では、急斜面にびびって、体に力が入った状態ではドロップインしないほうがいいだろう。けっしていいことはない。力が入った状態では不意な変化に対応ができないからだ。リラックス状態だからこそ不意な変化にも対応できるからだ。2~3回深呼吸して、肩の力を抜いてドロップインしたほうがいいだろう。
斜度に対する恐怖がないのは、職業的なものなのだが、これについては次回にしよう。
それでは
先日、三峰山沢に下りる時にホコ岩シュートを正面に見た時、20年近く前の自分を思い出した・・・
BCを始めた頃、富良野岳によく通っていた。当然旧バーデンからのアプローチだ。他に滑るところを知らなかったこともあるが、ここの雪質がいいのと、必ず誰かが登っている安心感からよく来たものだ。なかなか天気が合わずホコ岩までも行けなかった。
そんな当時、快晴の中北尾根から上がって見たホコ岩の東面を見た時、全身に電気が走った。その素晴らしい景色、まるで日本じゃないようだ。十勝岳まで見えるそのエリアにしびれた。本当のBCの魅力を知った気がした。途中まで滑ってみた。歓喜の奇声を発していた。もう最高だった。まだ当時はホコ岩シュートの存在も知らない、途中でびびって登り返しては何回か滑った。もちろん最後はベベルイの沢を落として帰った。
その何年か後にホコ岩シュートに挑戦している。
今もBCをやっているルーツは富良野岳にある。そして、ルンゼ、シュートライダーの自分のルーツもここにある。
そんな懐かしい思いをもって冬尾根を上がっていた。
当時は富良野岳本峰に上がること自体想像もつかないことであった。
それでは!
ビンディングのハイバックは角度調整ができるようになっている。
みんな、ハイバックの角度どうしてる?
色々試してみてる?
滑る状況、コンディション、雪質、ゲレンデかBCか?すべて一緒でもいいの?
たいがいの人は一度セットしてしまえば、ほとんど触らないだろう。
スタンス、アングルも関係してくるが、自由に自分で調整できるスノーボードはスキーにはない自分専用のセットアップができるのだよ!こんな便利なものを使わないのはもったいない。
前足、後ろ足、同じ角度でいいの?
別に前足も後ろ足も同じ角度にしなきゃならない法則はない。自分の好きなように、乗りやすいようにすればいいのだ。
自分は前足は立ちぎみに、後ろ足は前足より角度を入れている。つまり、前足と後ろ足の角度は違う。これもいろいろ試してみた結果だ。
BCでしか滑らないような環境では、斜度、雪質、広いオープンかシュートかツリーか、いかなる場面でも対応できなければならない。その結果、前後違う角度になった。
ハイバックの角度を変えることで劇的に滑りが変わることはないが、自分にあった角度を見つけることによって、より乗りやすくなり、余裕が生まれることによって危険回避や転倒が減るかもしれない。
ビンディングの調整によって自分に合うものを探すことは大事な事だと思う。
あくまで、素人の感想だが試してみる価値はあると思う。
こちこちと色んなところをいじるのもスノーボードの楽しみだと個人的には思っている。スキーにはないのだから・・・
自分の最適なハイバックの角度を探し当てることを祈る。
それでは
遠音別岳の帰り道だという三石のその方は、車と雰囲気で自分だと気づいてくれて声をかけてくれたようだ。
話しは、ここだけに、トヨニのルンゼ滑走のことになった。
「よく、あそこを滑ったね~」「というより、よくあそこを滑る気になったね~」と言われた。三石の方は大変感心してくれた。
「あの動画を見た時は衝撃的だったよ」
とまで言ってくれて、かえって恐縮。
その方の友人がトヨニを滑りたがっているので、野塚岳に案内してトヨニのルンゼを見せたらしい。するとその友人は「絶対無理」と言ったらしい。
「初めてあそこを滑ったのはすごいよ」と言われたが、ここを滑る前にかなり色々調べている。自分が最初に滑ったわけではない。ウェブ上に記録がないだけで、滑った人がいるようだ。ルンゼの中のシュプールを確認した人がいるからだ。
自分にとっては、たくさんある山の1斜面にしか過ぎない。何度も言っているが、見た目ほど急斜面ではない。上富良野岳下から安政火口に下りたほうがよっぽど急だった。あまり荒らされないほうが自分的にはいいし、毎年でも行きたい斜面の1つだが・・・。
自分の知らないところで、意外に話題になっていたのはうれしいことだ。
こうやって、知らない方に声をかけてもらえることもブログをやっているお陰だ。励みにしてこれからも続けていこう!
それでは!
その理由が体調不調・・・
最高の天気、まして先行者のトレースもあったのに、まさかの敗退・・・
やっぱ、じじいだな!
肝心な時に足が進まないとは・・・
BCを始めたころから、黒岳に来るとロープウェイに乗ると初めに見えてくる山、それが上川岳だ。
いつかここを、滑りたいと何年、十何年いや、二十何年思い描いていたチャンスをみすみす逃がしてしまった。
普段この時期に黒岳ロープウェイに乗ることはまずない。
BIG DAYの予報に、夢を叶えるために行ったのに散々な結果に終わった。
なんとも、情けない。自分の実力はこんなものかと嘆いた。
登り返して黒岳を下り、黒岳駅舎についたのが13時30分。時間的には、十分間に合ったようだ。なおさら、悔やむ!自分を責める!あ~あ・・・
ほんとに情けない。
2月はロングコースを登り、滑ってた。
体力的には少し自信があったにもかかわらず、疲れが出たといういい訳は、なんともみっともない。
体力的に不安になった。このままもう登れなくなるのではないかと・・・
やっぱ、歳なんだな!
無理せず、やっていこう。
途中から付き合わせる形になってしまった、釧路のベクターグライドの彼に感謝する。彼がいなかったら、もっと早く撤退したかもしれない。ありがとう。
それでは!